数年前に聞いた話で、細部は覚えていませんし本当の話かどうかも分かりませんが、こんな事があったとか。
その頃の日本は、労働力がアメリカに比べてかなり安かった為、日本製の衣服をアメリカで販売するのはかなり有利だったそうです。
金額は記憶していませんが、例えば1着20$のアメリカ製の婦人服が有ったとします。
そこへ、同じ様な服で1着10$の服が登場したらどうなるでしょう。
10$の物は日本製で、縫製も上回っていたそうです。当然の様に日本製が売れる様になりました。
アメリカの業界から文句が出て、同じ金額で販売させられる事になったんだそうです。
なのに、日本製の売れ行きは衰え知らずだったとの事。
どうしてかといいますと、製品の品質を上げたからなんです。
日本の業者いわく、「10$の時でも十分儲かっていたのに、20$では儲けすぎで申し訳ない、ならば」と素材のランクを上げた製品にしたのです、20$のままで。
本音はどうだったのか分かりませんが、元々アメリカ製の物より出来が良かったので、素材のランクを上げなくてもそこそこ売れたでしょうに、素材のランクを上げて値段は変わらずなので、そりゃあ売れますわねえ。それでも十分儲かったとか。
そんな時代が有ったんですね。
日本製の電化製品は、安いけどまだまだだった頃の話だそうです。