新兵衛の覚え書き

見た聞いた読んだ浮かんだ思い出した……を書き留めています。

ヘイトスピーチと侮蔑の違い?

面白いツイートを見ました。
「侮蔑罪は名誉感情を害するだけだが、ヘイトスピーチは対象の相手の個人の尊厳を侵害するだけでなく、社会に蔓延して、ジェノサイドや戦争の引き金にもなる」

現在、罵倒はヘイトじゃないとか日本人へはヘイトにならないとか、マイノリティが言うのはヘイトにならないとか、法律に無いみたいな事を言ってる人達の言い分でしょうね、これ。

馬鹿にしたり蔑ろ(軽んじる)も侮蔑でして、個人の尊厳を侵害しないんでしょうか。
軽んじるわけですから、名誉感情を害するだけでは済まないですよね。侮蔑が定着する事はありえます、レッテルみたいに。そういう観られ方をされる様になるという事です。
つまり、侮蔑も差別を煽動できるという事になります。
SNSの時代でして、侮蔑が特定のものに対して乱れ飛んでいるのを目にする事は多いと思います。そんな状態を、名誉感情を害するだけだなんて言えますまい。


ヘイトスピーチはジェノサイドに、と極端な例えを出しているにもかかわらず、侮辱罪は名誉感情を害するだけ、とアッサリ通り抜けているところから考えるに、侮辱しまくりをやるつもりなんでしょうね。

こういう人達って、今はああだこうだ言ってますが、波に乗れば独裁統治で行われる事と同じ類いの言動・行動になって行くでしょう。問答無用でいちいち理屈を捏ねなくなるでしょう。
新聞・TVだけではなく、ネットからも丹念に情報を拾って行けば、お前がやるなら俺もやる、ではなく、俺だけは良い的な言動・行動をしてるのが分かります。弾圧気質というか何と言うか、平和で自由な世界は想像出来ない様な感じを受けてしまいます。

ヘイトスピーチは憎悪するだけでなく、怒りを含んでいる場合も多々有る事は皆感じているでしょうから、ジェノサイドや戦争の引き金にもなると言われれば「有りうるかも」となるのは仕方ありませんが、侮辱という単語は、ヘイトスピーチという単語みたいに単語自体を攻撃に使われる事が無い為、名誉感情を害するだけと言われても「ん?そうだっけ?」と思ってしまいがちです。
でも、侮辱でも差別を煽動できるんですから、ヘイトスピーチになりうるのです。

侮辱はヘイトスピーチたりえない……みたいな事を言う人には関わらないのが良いでしょう。