新兵衛の覚え書き

見た聞いた読んだ浮かんだ思い出した……を書き留めています。

香港国家安全維持法

1997年、一国2制度を50年維持するという約束のもと、イギリスから香港が返還されました。
しかし、中国共産党は香港の高度自治を侵食して行きます。

香港はイギリスの植民地であった事から、民主的ではなかったと言えばその通りです。
返還前数年間は、民主制度に向かった取り組みが為されていた様ですが、結局民主的な選挙は行われないまま『香港国家安全維持法』が成立してしまいました。
これまでも、中国共産党習近平などを批判した人が居なくなったりしていましたが、いよいよ何も言えなくなったワケです。
香港外の人でも罰せられるんだそうです。通常の犯罪の事ではなく、「香港に自由を!」とか声を上げるとトランプ大統領でもその対象になるとか…まあ、中国共産党ならやりかねませんけどね。

香港に住む人達は、中国人と我々は違う民族だと思っているわけではありません。共産党と国民党の内戦からにげるとか、共産党が制覇した体制から逃げるとか、文化大革命から逃げるとかで香港に流入した人達でまだ健在な人達はいるのであり、その人達もその子供達も、本土も香港も同じ華人(中華人)と思っている人達は少なくないでしょう。
日本のマスメディアにほぼ1人だけ取り上げられていた周庭さんも、「同じ華人」という思いであります。
周さんは共産党に反対しているのであり、自由主義国の様に民主的であるなら香港と中国は1つで良い、という考えかもしれません。

しかし、香港の25歳以下の8割は、自分を華人だの中国人だのではなく『香港人』と思っており、香港として独立したいと考える人も多いとか。

何れにしても、21世紀の今、中国みたいな…いや、中国共産党みたいな事をやるというのはロクデナシと言っても過言ではありません。
「みたいな…」ではなく中国共産党そのものは、ロクデナシどころか人類の敵でしょうね。