新兵衛の覚え書き

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桜井誠の得票数と、これからの日本第一党

東京都知事選挙は、現職の小池百合子の圧勝でした。歴代2位の得票数だったらしいですが、対立候補とまで言える立候補者がいなかった事から、こういう結果になるだろう事は予想がついた事と思います。

いまだにTV・新聞の影響力は大きく、取り上げられ方で票が左右されるのは変わりありませんが、影響力は落ちてはいると思います。
ジャーナリストだの何だの、お茶の間に知れ渡っている人が立候補して取り上げられ方が好意的でも、昔ほどは票が入らなくなっている様ですから、筆頭有力候補によほどな叩ける材料がない限り、人気者に曖昧な期待は抱かない人が増えて来たのかもしれません。

今回の都知事選は22人が立候補しました。TV・新聞は5人に絞っての報道をおこないました。
このやり方は昔からで、前回も3人に絞った報道でした。
22人満遍なく報道するのは難しいかもしれません。が、5人のうちの1人の立花孝志氏は4万票台の得票しかなかったのに、前回同様扱い枠から外された桜井誠氏は、17万8千票を獲得しています。
桜井氏は、前回は11万4千票でしたから、6万票以上伸びています、重点的な扱いから外されているのに。

日本第一党といえば、桜井誠氏におんぶに抱っこ状態であるのは否めません。東京特別区の得票数を見るに、区議選挙で当選者が出ていて良いぐらいの票が入っている事から、日本第一党というより桜井誠だからで投票した人達がいるからで、見方を変えれば、桜井誠なら日本第一党ではなくても入れる、とも考えられます。

テレビを視る人でも、政界に興味を示さない人はもの凄く居ます。それでも投票には行くという人は居ます。そういう人達は、テレビで見た事がある人に投票する傾向があると思われますが、こういう人達はネットでは政治的な内容の動画は視ないと言っても良いです。
なので、桜井氏に投票する人はあまり(ほとんど?)いないと想われます。
一方、ネットで政治的な内容の動画を視る人達で、街宣動画にあまり興味を示さない人は桜井氏に票は入れないでしょう。
街宣風景より解説的な動画を視る人が、桜井氏の街宣動画をたまたま見ても「ふ~ん」ぐらいにしか感じないでしょう。ましてや、突撃街宣は「なんじゃこりゃあ」でしょうね。

しかし、最近は解説的な動画も増えて来ており、街宣動画などから入った人達は、以前以上に街宣動画を「その通り!」と、より理解して視る事が出来る様になっているかと思います。
という事は、街宣動画に興味を示さなかった人達にも、解説的な動画から桜井氏に一定の興味を持つ様になった人達が出て来ているのではないかとも考えられますので、得票数が17万8千票になったのではないか、と。

桜井誠といえば、言葉が乱暴という事でも名が知られる様になりましたが、解説的な動画でも「クソ」とか結構言っていますので、この人嫌だと思う人が居るのは仕方がありませんが、話は聴きにくくはありません。上手だと思います。
では、他の党員はどうかといいますと、岡村さんという八王子の方は聴きやすいです。が、他の人はどうかといえば、これといった感じを受ける人はいません(あくまでも個人的な感想です)。
これといった感じを受けなくても、政治家としての才能を持つ人達は居るのでしょうが、票に大きな影響を与える事ができるというのは又別な様です。

桜井氏は、票に影響を与えられる人だと言えます。
党における『顔』は必要だとは思いますから、桜井氏には今後も活躍していただきたいのですが、日本第一党は永続性を持ってもらわないと困ります。
悲しいというか何というか、選挙というのは人気投票な面があるので、桜井氏以外にも人気のある人達が居て、「今日は日本第一党の動画でも見てみるかな」というぐらいになればもっと票は入るでしょう。
桜井氏以外のメンバーにファンがつくようになってくれば、かなり違って来るかもしれません。
ただ、桜井氏が言っている様に、「皆が立ち上がってくれるなら私に投票しなくても良い!」と言うぐらいの信念を持ってやって欲しいです。

区会議員選挙で当選者が出るぐらいになっていたら、桜井氏にはもっと票が入っていたでしょう。

仕切りたがり屋で支配欲優先の人が出て来ない様に祈ります。