新兵衛の覚え書き

見た聞いた読んだ浮かんだ思い出した……を書き留めています。

ラムザイヤー教授騒動

ハーバード・ロー・スクールラムザイヤーという教授が、慰安婦は性奴隷ではなく売春婦だとの論文を出し、随分と批判されています。
2000人以上の学者が批判に参加していると聞きます。

ラムザイヤー教授の論文に、凄い勢いで噛み付いているのは韓国系の学者の様ですが、凄い勢いなのは慰安婦は性奴隷ではないという事に腹を立てたのかな、と思ってしまいます。論文自体が不備だというのが批判の名目でありながら、実は慰安婦は性奴隷ではないという発言自体をさせない世にしたい、というのが本音ではないかと。

ラムザイヤー教授の論文は、確定的な物証とは言えないものを確定的な物証として使用したもので、それを以て慰安婦が性奴隷ではなかった証明にはならないかと思います。
古代の話ではなく近現代の話でありまして、慰安婦に関する直接的な資料も間接的な資料もかなり残されています。
しかし、慰安婦が性奴隷だったと示すものは、日本が大東亜戦争に敗れてから30数年後以降に出て来た証言ぐらいで、それを裏付ける第三者などの直接的間接的資料は現在出て来ていません。

慰安所は民間業者によって運営されていましたが、中には慰安婦を奴隷と言ってよい扱いをしていた業者は居たかもしれません。そんな慰安所とは知らずに兵達は通っていた……なんてな事はあったかもしれませんが、悪徳業者を取り締る様に通達されている事からも、通常(と言えるかは微妙ですが)の労働する場として成り立っていたと考えるのが妥当でしょう。
通常の労働ですから、労働には報酬が伴います。奴隷に報酬は伴いませんので、奴隷とは言いません。
性を提供する労働、つまり売春であります。

ラムザイヤー教授は、幼い時期を日本で暮らした事があり、日本の大学で講義をしていたこともある、日本から勲章も受けた日本が好きな人だとの事です。
慰安婦を客観的に色々観ても性奴隷という証拠は出て来ないどころか、通常の売春婦という資料しか出て来ないのに、好きな日本が罵られているのに大変な憤りを感じていたのかもしれません。
それ故、性奴隷ではない証明をしようと思ったのかもしれません。
でも、相手は資料を無視して印象付けで世界を味方に出来る連中です。
そんな相手に確定的ではない資料で断言すれば、高笑いしながら襲いかかって来るのは目に見えています。
まあそれ以前に、断言するには確定的な物証を示す必要がありますけれどね。
古代ではなく近現代の出来事ですから、難癖名人が相手ではなくとも、物証はより確定的なものでないと批判は来るでしょうね。

慰安婦性奴隷説は異常ですから、学者として許せなかったのかもしれませんが、相手があんな事を喚き散らして平気な人達ですから、許せない気持ちを抑える事なく、これからも学問に励まれる事を願います。