新兵衛の覚え書き

見た聞いた読んだ浮かんだ思い出した……を書き留めています。

補欠選挙の野党勝利はぬか喜び?

先の国会議員補欠選挙、野党が3つとも制しましたが、今年中に行われる衆院選挙はどうなるのでしょう。
与党がグラつく程に野党は勝てるのでしょうか。

2009年に自民党が大敗した理由は、「自民党、もういい加減にしてくれ」というのと、元自民党だった人達が多数民主党に加わっていたので、「政権側に居た人達が居るから慣れてるだろうし」という事もあったと思われます。
蓋を開けてみたら、民主党政権はダメダメこの上無しみたいになってしまいましたが。
あと、大変影響したのが『子供手当』。職場の女性やらの会話に、政治の話なんかコレッポッチも出て来た事がないのに、「子供手当は助かるよね〜」という話がチョクチョク出て来てましたから、あ、こりゃあ民主党が行く(勝つ)だろうな、と感じてたら案の定勝ちました。
子供手当画餅でしたし、埋蔵金は出て来ないは事業仕分けは単なる目立つためだけでしかなかったりで、信用がダダ下がりで次の選挙で大敗しました。
声高に立ち回る姿に惑わされ難くなった国民の、野党への支持率の低いこと低いこと。

2009年の衆院選挙のような材料が、今回は有るかといえば有りません。
金銭による選挙違反や収賄での議員辞職が、どのぐらい全国の選挙に影響するかと考えるに、あまり影響はしないのではないかと。
広島の河井氏の選挙違反の資金は、自民党本部からも出ていたのですが、他の自民党候補者と比べてもかなり高額だった様で、自民党内でも「なんだよ、コレ」という声が上がっていたそうです。
金の割り振りは幹事長が差配しますから、「二階、この野郎」というツイートが結構ありました。
多額の資金援助を受けたからといって、それを違反に使った候補者陣営が悪いのですが、二階氏の媚中から「二階、この野郎」になった模様。
とはいっても、TVや新聞は『自民党の金権腐敗』『自民党は国民を蔑ろ』的に言いまくる為、二階氏一派の事はそれほど言われませんでした。
マスコミは自民党自体を叩こうと必死でしたが、全国にどれだけ影響するのかは疑問です。
今回の補選、流石に広島では敗けましたが、自民党全体や野党全体から受ける大ざっぱな印象から観るに、「野党よりはマシ」が覆せる材料は見当たりませんから、あまり敗けないのでは、と思います。

北海道の補選でも野党が勝ちましたが、収賄で辞職した吉川氏は強かったわけではありません。
勝ったり敗けたり比例復活だったり。大勝したのは2012年の時だけ。まあ楽だったかなというのは2017年の選挙。「立憲民主党じゃどうしようもないから、しかたなく自民党」であって、吉川氏だから票を入れたわけでもない感じを受けました。
当選した松木謙公氏は、謙公(「しずひろ」を→「けんこう」)と音読みにしていまして、「けんこう」は珍しいから覚え易かったのか、ごく一般人の間では吉川氏より知名度が高かったのではないかと思います。
維新の会や希望の党立憲民主党では勝てなくとも、自民党の議員がやらかした今回は知名度を生かして勝てたのかな、と。
投票率が26%も下がったのに、得票数は前回落選した時と同じぐらいでした。
お茶の間にも知られる様になった『かずや』氏が、もし自民党で出ていたら勝てなかったかもしれません。それほど立憲民主党はダメダメですから。
尤も、かずや氏は『参政党』という新しい集団の立上げ人の一人ですから、自民党からは出るわけありませんが。

長野の補選。
ここは羽田氏の鉄板です。亡くなった羽田雄一郎氏は元々楽々当選していた人ですので、中共コロナで急逝したとなれば特に注目が集まりますし、後を受け継いだのが実弟の羽田次郎氏ですから、実弟が弔い合戦ともなれば、これはもう鉄板です。

あいも変わらず、野党は声高パフォーマンスで批判ばかりが目に付きます。
政権渡せと言ってみたり、その言いぐさからも危険な臭いプンプンです。
罵倒も目立ちます。
野党の全体的印象は悪いですから、支持率も低いまま。

衆院選挙、敗けるんじゃないかなあ。