新兵衛の覚え書き

見た聞いた読んだ浮かんだ思い出した……を書き留めています。

アイヌの伝統的占有?

北海道には、アイヌの先住権があるから……云々。
土地や資源利用は、法律で規制されています。
決まりの元に利用しなければならないのですが、この法律は日本国内で決められたものであり、自治体が独自に定めるものであってもこの法律の範囲内でなければなりません。

北海道の自治の元締は北海道庁。元締人は知事。
これとは別の自治をやらせろ、と言うのがアイヌ先住権を訴える集団。
自分達が先住占有していた土地なのだから、自分達に資源の利用について決めさせろ、という事です、ザックリ言うと。

それは無理です。
アイヌの人であっても日本国人であり、日本では外国籍との区別はしていても、日本国籍同士での区別は基本想定していません。
確かに、人々の生活の中でアイヌ系の人とは深い関わりを持ちたくない雰囲気が有った事は、子供ながらに感じていました。
普段話題になる事はありませんでしたから、アイヌ系の人に別な感情を持った事はありませんでしたが、「えっ、アイヌってそんななの?」と思った事はあります。
自集落に住むアイヌと、他集落に住むアイヌとの間に揉め事があり、観光客用に飼っていた熊を殺し合ったんだそうで、「激しいねえ」「恐いねえ」という話が集落中に広まっていました。我々とは違う、という感じでした。
でも、私が接して来たアイヌ系の人で、そんな人は居ませんでした。
不良も居ましたが、感覚は皆さん日本人でした。

就職に不利だった時代も有ったのかなとは思います。それゆえ、学資とか住宅建設とかでの融資に特別枠が設けられていたのかな、と。
しかし、それは時代を随分遡るのではないかと。私の世代では周りと変わらず進学も就職もしていますから、とうに廃止されていてよい特別枠なのではとも思います。

最近、段々と差別がー!という声が大きくなって来て、特別に大きい額の税金も投じられる様になって来ました。
それに伴って、権力回復だの土地を返せだの、資源の利用はアイヌに決定権が有るだの、「???」な状態が進行しています。

北海道はアイヌの伝統的占有地と言っていますが、北海道は行政放ったらかしの雑居地みたいなものだったんじゃないんですか?
北海道には、岩宿時代から人が住んでいました。3万6千年前の磨製石器が出ていて、3万年前までには普及していた様で、その頃からズ〜ッと現生人類は北海道に住んでいるワケです。
最終氷河期で1番寒かった時期に、ベーリンジア(ベーリング地峡)に閉じ込められる格好で住んでいた人類は、氷壁が溶け出した事によって障壁が無くなった沿岸沿いに、アメリカ大陸や千島や樺太や北海道へ南下して行った人達がいた様です。
今から1万8千〜1万5千年前といいますから、日本列島では縄文時代が始まった前後になります。
アイヌ文化が成立するまで存在したオホーツク文化は、この南下して来た人達の子孫が営んだ文化かもしれない、と想像しますがどうなんでしょうね。
因みに、オホーツク文化は、千島・樺太・北海道東部北部に及んだ文化です。

ベーリンジアに住んでいた人達は樺太にも住み着いたのでしょうが、その前から樺太に住んでいた人達もいたと考えられます。
その人達と混じり合いながら、現在主に樺太北部に住むニヴヒ族の先祖が成立し、紀元後続々と北海道に移住して来た人達の子孫が、アイヌではないかとの説もあります。

アイヌ全般に熊崇拝の文化がありますが、オホーツク文化も熊を崇拝したそうです。
ところが、縄文〜続縄文の後を引継いだ擦文文化には熊の崇拝の痕跡が無いそうです。
アイヌは、北海道へ移住して来て遠い親戚のオホーツク文化人と混じりながらオホーツク海沿岸を制圧し、縄文人を取り込みながら西部南部に広がり、本州島へも移住する人達が出て来るまでになったけれど、押し返されて現在に至る、なんじゃなかろうか、と思ったりします。
和人に、mtコンドリアDNAのYタイプがほとんどいないのは、本州以南で勢力を築くところまでは行かなかったのでしょうね。
北海道縄文から続く人達がどれだけ生き残ったのかは分かりませんが、男は殺され、女は吸収されてしまったのでしょうか。世界中そういうパターンですから。
しかし、最南端ではかろうじて生き残りがいたのかもしれません。
生き残りの人達を足場に、移住する和人はいた様です。
流刑地にしていたといいますから、和人が居なかったというワケではない様です。暮らして行ける地盤はあったのでしょう。
流人をアイヌが引き受け、奴隷か何かの形で使ったんでしょうか。

一時期、北海道の主役はアイヌだったのかもしれません。しかし、そっちまで面倒見ている金がない(行政の金が無い)って事で放ったらかしだったんじゃないかと。
だからアイヌは自由にやれただけ、なのかもしれません。
言ってみるなら、勝手に占拠して暮らせてただけかと。

北海道で繁栄したアイヌは、樺太にも逆移住したとも聞きます。
既に成立していた、アイヌの親戚であるニヴヒ族を圧迫し、アムール河口の集落も襲っていたのですが、シナ大陸を征した元の力が及んで来て、樺太から北海道へ逃げて来るアイヌもいたとか。
平和に暮らしていたアイヌを和人が蹂躪したと言ってますし、アイヌ同士の戦争は和人に追い詰められたせいだとか言ってますが、どうもそうではなく、アイヌ同士、元々利をめぐって戦争してたと聞きます。
平和に暮らしてたんなら、元々北海道にいた縄文人の子孫もアチコチに居なきゃおかしいと思います。
毒矢でガンガン攻めて来るアイヌに、先住民は追いやられてしまったのかなあ、と。

学術的には、アイヌ系は後からやって来たとの説が強いとか。
政治を絡めたり、日本大嫌いを根底にしたナンチャッテ研究の声がバカでかくて執拗な為、いい加減な国連や、他国の先住民族は騙されてるだけ、とも。

アメリカ大陸で白人がやった事は、何やってんだお前ら!って言って良いですけど、アイヌ先住民族でさえありませんから、インディアンやインディオアボリジニーなんかと一緒なワケ全然ありませんし、日本人を貶め回りやがってこの野郎!ってなもんです。

関わりたくないアイヌ系の人が多数だと聞きますが、さもありなんであります。