新兵衛の覚え書き

見た聞いた読んだ浮かんだ思い出した……を書き留めています。

中国テニス選手は無事?

中国のテニス選手彭帥が、告白文を微博に投稿して間もなく削除されたけれど、削除されるまでのわずかな間に目にした人はいたのでした。
スクリーンショット……魚拓を撮ったんでしょうね、すかさず。
それが国外に流れたという事ですよね。
日本であろうが何処であろうが、削除する前に神業?みたいに拾い揚げちゃう人はいるものです。

習近平派が仕掛けた権力闘争、なんてな分析をする専門家?もいるようですが、告白文を読む限り、感情に任せた殴り書きみたいに感じますので、台本作って仕掛けた様な代物じゃないんじゃないかと。
即座に発信元を特定して召捕りに行くのは、監視が凄い中国では朝飯前なんじゃなかろうか。
それを回避して発信できるならやるかもしれませんが、回避できるのかなあ。

張高
麗は2012年11月、習近平政権の発足時に抜擢されます。
中央政治局常務委員になりました。最高幹部になったわけです。
常任委員は人数に変動があり、この時は7人、チャイナセブンと呼ばれました。
張高麗は、翌年3月には国務院常務副総理も兼任し、2018年3月に引退するまでその地位にありました。
張高麗は、直前まで天津市の書記で中央の政治局員ではありましたが、抜擢です。前政権の胡錦涛が押した人物を押しのけての採用と言えます。
皆の押しで常務委員になったわけではなく、習近平による引き上げだったと言われています。
もっとも、習近平自体もそんな感じでトップになったのですから、中共では普通の事なんでしょう。まあ、何かしらの能力?が有るから登って来れたのだとは思いますけど。
国外の一般人には大して知られていなかった張高麗が、世界の一般人にも超有名になってしまいました、件のスキャンダルで。
張高麗を抜擢した習近平の『面子丸潰れ』です。
さあ大変!

中国は、というか支配側の腐敗は凄いってのは頻繁に聞きます。程度の差はあれ、世界は腐敗が居座っています。
アフガニスタンも、日本のようだったらタリバンの政権奪取はなかったかも。
中国は金銭腐敗ばかりか、権力で脅しての性的食い散らかしも凄い様です。
妻がいながら外で恋愛しちゃうのもあるでしょうし、女を囲う事を勲章みたいに思う人も居るかもしれません。
何せ『恐怖権力』ですから、拒むのは難しいでしょう。
結果、食い散らかされて泣き寝入りになるわけです。
拒んだり報復すれば、本人はおろか家族にも害が及びかねない恐怖に苛まれますから、なすがままにされてしまうのは仕方ないのでしょう。
世の中には、借金返済のために売春する人達は存在しますが、それとは違い、突然「抱かせろ、ことわらないよね?」何て言われたら、恐ろしくて承諾するしかないでしょう。これは合意とは言わないです。
権力を暴力として使った性行為、性暴力と言えます。
殴りつけながら行うのじゃなくても性暴力と言えます、現在では。

彭帥の告白文のみから推測するに、張高麗はそれなりに彭帥を口説いたのではないかと。問答無用で脅しつけて性行におよんだのではないのではないか。
彭帥にも打算があったのではないか、という推測も出ているのは、「受け入れた」と書かれているからと思います。
問答無用でレイプしたなら、7年間も音信不通で済んでいたのに、何故ワザワザ連絡をよこすのか理解できません。

さて、彭帥は現在、自由ではないにしろ元気でいるのではないか。
ここまで世界中が騒げば、身体に傷は着けられないでしょうし、影武者を仕立てる様な手間をかける猶予はないでしょうから(テニスをさせれば見る人が見れば直ぐ判ってしまいます)、レストランでの風景は本物なのかなあ、と。
中共政府は、「政治に利用するな!」と叫んでいますが、諸外国はその通り政治に利用していると観て良いかと。
張高麗を引っ張り上げた習近平は、身辺調査もしないし配下には収賄もレイプもお咎め無しで、他には厳しくするとんでもない奴だ、そんな奴が仕切るオリンピックには協力しないし、貿易も締め付ける、危なくてしょうがないから……とばかりに攻めるのは、これも外交。
チベットウイグル南モンゴル、酷いものですし。
この状況で、彭帥を手には掛けずらいでしょう。

彭帥は、今のところ身は大丈夫でしょうが、亡命でもしない限りいつの間にか消える可能性があります。
命は奪われないまでも、貧困に落ちぶれるかもしれません。

中共は人類の敵です。しかし、たとえ中共が崩壊しても、この体制は変わらない可能性が高い。
共産主義は、支配する側に都合が良いだけで、シナ〜中国と積み上げられて来た人々の価値観からして、中共が倒れても違う勢力が同じ様な支配をするでしょう。
行う事が同じなら、やはり人類の敵になります。

彭帥は、このまま無事に生きて行けるのでしょうか。