新兵衛の覚え書き

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アフリカ緑化作業者、ボコ・ハラムを恐れる

アフリカ中部を西から東まで貫く、アフリカ連合による緑化が進められています。
『巨大な緑の壁』というプロジェクト。
西はセネガルから東はジブチまでの直線にして8000キロ、1億ヘクタールを緑化しようというプロジェクト。
砂漠の拡大を阻止するのが第一の目標。
農業地が広がれば、増加する人口にも対応できるようになりますしね。
単なる緑化ではなく、働く場も増やせる総合的なプロジェクトの様です。収入に結びつき出している所もある様なので、プロジェクトの推進力になってるのでしょう。

なかなか大変で、進行は大変遅い様ですが少しづつ進んでいる様で、その中のニジェールのシミリ地区という所が紹介されていました。
ニジェールは、植樹で貢献しているという事です。
2030年までに、国土の37.5%を緑化する計画だそうで、国土面積から計算すると約47万平方kmになります。
緑化といっても、森林にするという極端な話ではなく、砂漠化していない土地にする、という事でしょうね。
2013年から始められ、計画の約10%の達成との事ですから、2030年までに47万平方kmの緑化は難しいのかもしれませんが、成果を見た他の国民がドンドン協力しだし、緑化事業は加速するかもしれません。
そうなると良いですね。
シミリ地区の人が言うには、飢饉時の非常食が蓄えられるようになったとの事ですから、飢餓の不安が減って安心感が増している様です。
そうなると、周りの地区も動きが盛んになるでしょう。
シミリ地区の南に在る首都の更に南の、国の南端辺りに棲息する動物達の中に、シミリ地区に移動して来る動物がいるそうです。
随分離れているのに、何故わかるのか不思議です。
草食動物の移動に合わせ、狩猟動物も移動して来ているとか。
草食動物達に食べられても困らないぐらいに緑化が進むと良いですね。たぶん想定内なんでしょう。

そんなニジェールシミリ地区ですが、不安事があるそうです。
イスラム過激派の襲撃です。
『巨大な緑の壁』プロジェクトは、欧米の支援を受けています。
支援を受ける事自体が敵対行動と映るのかどうかはわかりませんが、ナイジェリアと同じくニジェールイスラム過激派による国民への襲撃が頻繁に行われています。
まあ、緑化プロジェクトとは関係無しに襲撃され続けているわけで、欧米から支援を受けているとなれば更に激しく襲ってくるかもと考えてもおかしくありません。
日本列島では、大昔から食べる為等の激しい生存争いというのはほとんどなかった様ですが、それは食料が豊富だったからです。
食料の確保は重大事です。自給力が着くまでは、昔自分達を植民地にしていた国からであろうと、四の五の言ってる場合ではないのです。
それ程に砂漠化は恐ろしいという事。
歴史を長いスパンで観るなら、植民地にされていた事の弊害が砂漠化に影響しているのかもしれませんが、だからといって手をこまねいているわけにも行きません。支援してもらう事で安心できる生活に進んで行けるなら、助けを借りても良いじゃないですか。

餓死するかもしれない、極貧から抜け出そうと頑張ってるのに、邪魔するなよ、ボコ・ハラムとかその分派は。
あんたら、過激な行動に与しないムスリムもガンガン殺害して回ってんだってな。
殺戮が手段じゃなく目的になってる、人殺しに快感を覚える奴の集団になってんじゃないの?
食料の確保で必死に働いてるだけの人達を襲うなよ!