新兵衛の覚え書き

見た聞いた読んだ浮かんだ思い出した……を書き留めています。

都立高校からツーブロックの校則が削除されるとか

何故ツーブロックが校則に入れられたのだろうか。
都議会の答弁では、「事故に遭う」からだと。
この事故というのは、詳しく調べていないので私の推測ではあるけれど、ツーブロックにしていると絡まれ暴行を受ける可能性が高くなるとか、自ら乱暴な行為に及ぶ様になりやすい、従って「事故に遭う」となるのかな、と。

昔々で言えば、リーゼントにしたりパンチパーマにしたりしていれば、喧嘩になったりする可能性がそうではない一般?の生徒がカツアゲに遭ったりする可能性より高かった記憶があります。
白髪を染めるのは別にして、髪を染める人が少なかった時代は会社でも「染めるのは不可」という所もありました。
その時代、髪を染めた女子高生は、夜遊に引っ張られ所謂生活の乱れが顕著でした。
現在の女の子達は乱暴な口調を憚りませんが、当時の女の子達は怒った時でも乱暴な口調ではなく、口調が乱暴なのは髪を染めて夜遊をする様な女の子達ぐらいでした。
当時は、髪染め禁止は素行不良になって行く事への歯止めの1つだったんです。
安倍元総理とか岸田総理の時代の生徒手帳には、「ビートルズカットは禁止」なんてのが載ってた学校もあるはずです。

夜の時間帯は、素行不良になって行く誘惑の場が溢れているのであり、髪をそめようが染めまいが、髪型をイジろうがイジるまいが、ソチラへ引っ張られて行く生徒は存在するわけですが、染めたりイジったりする事でソチラの世界へのハードルが気持的に低くなる人も存在します。
昔は、髪型をイジったり染めたりしていると、「生意気だ」と絡まれる生徒がいましたし、絡まれるどころか、「やるのか、コラ!」とばかりに視線バチバチになったものです。

現在、髪を染めている人は社会人にも溢れています。尤も、派手に染めた勤め人があまりいないのは、派手系がまだ市民権を得るところまで行っていないからです。
理美容師とかなら、仕事場では客に+にはたらくかもしれませんが、印象がマイナスにはたらく職種は在ると思われます。
「ちゃんと仕事してくれるかなあ」「だらしないんじゃないだろうか」……そんな印象がまだまだ有る様に思います。
髪染めと信頼は関係ないという時代は来ると思いますが、まだそこまでは行っていない様です。

ツーブロックは、昔のリーゼントとかパンチの様な存在とは、私には感じられないのです。
当初はどうあれ、現在はツーブロックだからといって構える気も起きません。
気怠いとか、危ない感じがしないツーブロックの人が多くなったからでしょうね。

髪染め(極端なものは別にして)もツーブロックも、最早あまりギリギリ締め付けなくても良いのでは、と思います。

参考として、だいぶ前の甲子園出場常連校の話。
「山陰の暴れん坊」(あくまでも野球が強いという意味)と言われた倉吉北という学校が在りました。
選手は坊主頭でしたが、剃りが入っていたり眉毛を剃っていたり。
応援にやって来た生徒達も、男女とも不良がするような格好の連中がゾロゾロ。
周りの観衆とかからは恐がられてたそうです、男女とも。
野球部が暴力事件を起こして出場停止になりましたが、その後はどうなったのかなあ。

「先ずはそういう格好をさせない」となって行き過ぎた校則を作る学校もあったんだろうな、と。
親とかマスコミとか市民団体とか、ワアワア言う人達に、学校側は弱いですからね。
イジメを止められないやら隠蔽するやらにも強い影響を与えていると思われる、このワアワア言う人達に大きな原因があると思います。

世の中の変化、現実に合わせた説得力ある校則を作ってあげて下さいな。