比例区の得票数を見てみた。開票率98%の時点で見みたもの。
前回に比べ、公明・立民・国民・共産が票を減らしている。総投票数は増えているのに、この4党は得票を減らした。
得票率は1%減ったのに、得票数が増えた自民はまだましである。
維新が3約00万票増えていて、得票数は自民に次ぐ2位となった。予想より伸びなかったが、それでも改選3で当選8だからかなり伸びた。
この維新の票の伸び分、上記4党が減らしている感じがする。
実際に、この4党が減らした票が維新に流れたかどうかは分からない。しかし、増減のバランスがとれている様に見えておもしろい。
さてミニ政党と諸派。
ミニ政党のれいわ・N党・社民は皆票が増えている。
新党ではない諸派、幸福実現党はまるで一人旅かの様だ。前回の20万台から2〜3万減らしたところでとどまった。某宗教団体の信者以外で、幸福実現党に投票する人は元々少なかったのだろう。信者以外のこの人達は、投票先を新諸派の参政党に変えたのだろうか。
れいわは数万増で足踏みし、3議席獲得には届かず。社民は20万増で1議席確保、予想された議席0は回避された。N党は30万近く増えるも、2議席にははるか及ばす。
1議席ながら、ドン!と出て来たのが参政党。前回何かと話題を蒔いたN党でも100万票に僅か届かなかったが、参政党は170万を超えて来た。
れいわは前回の初挑戦で228万だったので、それと比べれば参政党はショボい……とは言えない。
れいわの代表山本氏は、れいわを立ち上げる前から国会議員として下地を造って来ていたから、全くな新政党とは言えない。
参政党は、山本氏の様な政治活動をやっていたワケではないし、政党設立メンバーに人気ユーチューバーが居たといっても、世間一般にはほとんど知られていなかったと言って良い。
参政党は、れいわとはスタート時点が違う。山本氏の様に一般に幅広く知られている人がいるワケではないし、れいわの様に大手マスコミに取り上げられる事もなかった参政党。SNSでも、政治系の内容を覗く人に僅かに知られていたくらい。それが今年の明けから急速に党勢を拡大し、議席を得るところまで来たのは注目に値する。
ロシアとウクライナについて、侵略しているロシアは兎に角悪いが、元をただせば何方も悪いという論では同じな、諸派のくにもりは、惨憺たる結果だったのとは大違いだ。
ミニ政党の社民が、過去の様な党勢を取り戻す事を想像できるだろうか。できない。そこ退けそこ退け障害者様のお通りだ、みたいな者を党幹部に置く社民は、この先も理解はえられないだろう。
れいわはどうかといえば、憎悪による結束集団だと肌で感じられてしまう気がするので、広がっていく可能性は低いのではなかろうか。
くにもりは、代表が替われば立ち行かなくなるのだろうか。代表を替えないと、この先があるとは思えない。新しい集団に顔は必要だと思うが、あれじゃあなあ。集団内の政局?を牛耳るのが得意なだけだったりして。
参政党は、支部組織が伸びて行きそうだ。憎悪による破壊と想像という、気にくわない相手や世の中をリセットしてしまえ!という思考とは違う様なので、参政党の伸びしろはあるだろう。代表の演説は聞きやすいしね(くにもりとのこの違いの大きさよ!)。