新兵衛の覚え書き

見た聞いた読んだ浮かんだ思い出した……を書き留めています。

孔子は儒教の祖じゃないんだとか

専門家とかは知ってる事の様です。ドイツの何だかいう有名な哲学者は、論語の訳を読んで「これは哲学でもなんでもないじゃないか!」と言ったとか。
ネットの時代なので、知ってる一般人もそれなりに居るのでしょうが、恥ずかしながら私は知りませんでした。

孔子は、思想家だの哲学者だのではなく、人生の達人の様な人だったのではないか、と。人生経験豊かな賢い穏和なお爺さんだったらしい。ずっと後に聖人と呼ばれる様になりましまが、妬んだり怒ったりもしたそうで、全然聖人じゃなかったとか。でも、子弟に囲まれてあの世に旅立った、愛される爺さんだったと推測する人も居ます。

漢の時代に、というかその後もずっと儒教に利用される事になった孔子孟子が、孔子の孫の子弟だったとかなんとかで、「じゃあ我々も孔子の子弟筋だ」ってんで孔子儒教の祖となってしまったのでありました。
でも、没後数百年経っても利用されたんですから、孔子の人生問答は、人の心をつかんで離さない力が有ったって事ですね。