高校生の頃の私の話です。
その頃は、LGBTという用語は私の周りからどころかTVやラジオや文字でも、聞いたり見たりした事はありませんでした(知ったのは最近)。
当時の同性愛者をなんと呼んでいたかといえば、ホモ、レズでした。ゲイという呼び方は少なくとも私の周りには無かった様に思います。誰かは使ってたのかもしれませんが、記憶にはありません。
性自認の違う人の用語であるトランスジェンダーなど、影も形もありませんでした。
オカマという呼び名は既に定着していましたが、生物学的に女であるのに性自認が男の人への呼び名はハッキリ覚えていませんが、おとこおんなと言ってた様な気がします。オナベという呼び名は記憶にありません。
当時、ホモやレズやオカマやおとこおんなが差別されていたのかといえば、例えて言うなら、現在でいうところのオタクを気持ち悪がる女の娘達の様な感じといったところ。
私は男ですので、女の人の感覚は解りませんが、あんな感じと言えばなんとなく解ってもらえるかも。
自分が通った学校には、性自認や性的嗜好を告白する人は居らず、世間にはそういう人が居るという話を聞くだけでした。
話を聞いて、なんか気持ち悪いと思っていたものです。生理的に無理という感じです。そういう気持ちを持つ事は悪い事だとは思っていませんでした。
自分に向かってこられた場合の事として考えていたからだと思います。
他人どうしの事なら、人は人俺は俺だった様な気もします、今でもそうですから。
全体的に思ってた事は、そういう人もいるってだけで、排除するとか見下すとかいった様な差別的な意識は無かった様な気がします。
ホモ、レズ、オカマ、おとこおんなが生きづらい世だった事には考えも及ばなかったその頃ですから、普通にホモだのレズだのオカマだのと言ってました。差別的意味を込めて言っていたわけでもなんでもなかったです。
現在では、そういった呼び方は憚られる時代となりました。
用語は急激に変えられた感がありますが、これは生きづらさが厳然と在るからに他ならないからでしょうね。