新兵衛の覚え書き

見た聞いた読んだ浮かんだ思い出した……を書き留めています。

MMT(現代貨幣理論)…消費税増税と財政均衡

財政均衡…今の日本で言うなら、緊縮財政の事。
MMTは、現在の日本で言うなら財政拡大。
実際の細かい理論は置いといて、大雑把に言うならそんな感覚でいれば良いと思います。

緊縮とは、ザックリ言うなら使う金を減らす事。
家庭であれば、外出するのを止めるとか食事を粗末にするとかボロボロになるまで衣服は買わないでつぎあてでしのぐとか。
給料が上がらないので、子供の将来の学費とか老後の為とかになるべく使う金を減らす。
企業であれば、ボーナスカットとかリストラとか仕入れ値叩きとか諸々。
とにかく出て行く金を減らすという事。

汲々としての暮らしから抜け出るには、可処分所得…つまり手取り金額が増える事(といっても、実質賃金が下がれば意味無し)。企業も同じで、利益がしっかり確保できるなら、ボーナス無しとかサービス残業させるとかリストラとかしなくても済みます。尤も、経営者によっては利益が出ても社員に回す気の無い人も居ますが。

政府の場合はどうでしょう。
税収が増えれば増える程、公共事業へも福祉へもドンドン支出出来る、税収が減ると公共事業にも福祉へも支出を減らさなければならない…というわけではないのです。
なぜなら、通貨発行権があるからです。
通貨発行権があるという基本で、国民が豊かになって行けるかを考えて行く…MMTもその道の上にあると捉えて良いかと思います。
賛成派反対派とも極端に走った叩き合いをやらないで欲しいもの。

MMTを発信してる人達は、経済好調なのは一部だけで国民の大部分が貧しくなって行くばかりであり、これからもその政策は止まらない、それはあんまりだ、まずは消費税増税を凍結した上、必要なインフラを整備し研究開発に力を入れよと言っているだけで、取り敢えず際限無く財政出動しましょうと言ってる訳でもないし、経済を国のコントロール下に置きたいなどという考えは感じられないのです。
故に、MMTを批判する側も、国民の暮らしが豊かになって行くには、国が強くなって行くにはどうしたら良いかを、ドンドン発言して欲しいのです。