新兵衛の覚え書き

見た聞いた読んだ浮かんだ思い出した……を書き留めています。

『日本が売られる』に出てましたね、労働基準監督署の人員の件

労働基準監督署に通報があれば、対象会社へいきなり調査に入る事があります。
この調査に、なかなか行く事が出来なくなっている現状があるのだと。

麻生太郎政権の時から、監督署への人員供給を大幅に減らして行った為、個人の仕事量がドンドン増え、企業へ調査に入る時間も満足にとれなくなっているそうです。
労働者の通報に対処出来なくなっているんだそうな。

名の知れた企業が世間で騒がれる様な状態にでもならなければ、なかなか動かない様です。
腰が重いのは、通報にいちいち付き合ってられないのを通り越し、人員が確保出来なくなっているからなのだそうです。

こういう道筋をつけるべく活躍したのが【竹中平蔵】氏だとの事。
この竹中氏、次第に監督署から出て来る様になった苦情に、あろう事か「人手不足なら民間を使え」「社会保険労務士を雇えば良い」とのたまわったとか。
社労士は法律がわかっているから、調査する能力があるんだし、との事。
監督官といえば強制の調査ができる存在なのですが、民間人に強制権を持たせる事については、強制権を与えなくても社労士なら調査する知識はあるのだから社労士を雇ったら良いと。

違反していないかを調査し、摘発する事による他へのみせしめにもなるという、本来の目的は果たさなくても良いと言ってる様なものです。
社労士という職種は、雇用主側に立つのが世の現状であります。
公務員として、正規監督官として働くのではなく、民間人のまま働くとなれば、将来顧客となってくれる企業が現れるかもしれないという計算が働かない方がおかしい。
よって、労働者を護るはずの調査は企業側に有利になる様な調査になってしまうのは、火を見るより明らかだと思います。

この竹中平蔵という人は、いったいなんなんだ!