新兵衛の覚え書き

見た聞いた読んだ浮かんだ思い出した……を書き留めています。

中国崩壊、韓国崩壊……本当に?

何年も前から、今年の中国は危ないとか韓国は危ないとか、崩壊するかもしれないとか、ズ~ッとそんな本やら見かけますが、そんな事にはなっていません。
「今年こそは!」「来年こそは!」みたいな本が出ては年が過ぎて行きます。

崩壊って、ベネズエラの様になってしまう事を言ってるんでしょうか。単純に政権の崩壊の事でしょうか。
危ないとかヤバいとか聞いて来続けましたが、存続を続けていますけど、どうなってるんでしょう。
ネットでの言い合いの中に、「じゃあ、何故中国に企業進出するんだよ!」「経営陣に金さえ入って来れば後の事はどうでも良い売国奴を例にだされてもなあ」みたいなのがあります。
両方とも、こうなって欲しい的な思いから出発している感じであり、その感情に合わせた情報の出し方をするマスコミや評論家や学者達のせいで、「日本はどうするか」という議論にまで至らない気がします。

勿論、日本はどうするかを考える為には国際的情報は必要ですが、どうなるか分からない事を「ああなるかも」「こうなるかも」「だから危ない」「だから崩壊間近」ばかりで、「日本はどうすれば良いのだろう」にあまり触れられていない様です。
本のタイトルが大げさなものは、最近は手にもしなくなりました。
だんだん購入しなくなり、手にもしなくなりました。相変わらず崩壊系のタイトルやら帯の文句は大げさですが、中身も相変わらず当たり障りの無い内容なんだろうなと思う様になってしまいましたから、手にするわけもありません。

これから起こるかもしれない事を予想する本が出版される事自体は良い事かもしれませんが、読者の感情におもねるかの様な内容の本、若しくはイデオロギー優先の様な本が飛び交っていて、「日本はどうすれば被害を受けないか」とか、現実的な思考へ誘うものが出てるのか怪しい状態ではないでしょうか。

タイトルなどでの日本蔑み的なものは、内容は知りませんが流石に減りました。しかし、元々蔑み系だった人がタイトル等をソフトにしてもあまり売れない様で、書店の平積み本は随分と勢力がなくなりました。
一方、「中国がー!」「韓国がー!」とかの勢力が強いです。「中国って…」「韓国(朝鮮)って…」みたいなのがその勢力を更に強めています。
「日本凄い!」「好き!」みたいなのも勢力を後押しする程度には並んでいます。
まあ、日本を蔑んだりなんだりするものが牛耳る時代が長かったという、人間としては異常な状態が続きましたから、その反動が大きいというのもあるでしょうね。
大陸の人達とのあまりの価値観の違いと、現在進行形で行っている帝国主義的行いに、「中国がー!」に反応して購入してしまう部分が大きいのかも。
方や韓国(朝鮮)の場合は、延々日本を見下し罵倒しを続けられた為、それこそ願望的に「分解しちゃってくれ!」的な思いが大きいのかも。蔑んで来る勢いが凄いですから、蔑まれる側も「蔑み返し」を隠さなくなったという事かなあ。国を挙げて延々やって来てたんですから、撃ち返しは激しくなるのは当たり前です。差別だヘイトだ言っても無駄でしょうね、遣り返しですから。それを抑え込もうと法律に手を突っ込んでる様ですが。

そういう感情が渦巻いている中では、冷静沈着な意見のものを出しても売れないのでしょうか。
重版がかかるぐらいは売れる書き手が居ないのでしょうか。

何れにしても、「破綻だ!」「崩壊だ!」ばかりやってると、それさえ売れなくなるかもしれません。
ただ、もし売れなくなったとしても、イデオロギー優先的な、日本二の次的な本が盛り返せるわけではないと思います。反日と言われる様な人達は調子に乗らないほうが良いと思います。

ではまた来年。