新兵衛の覚え書き

見た聞いた読んだ浮かんだ思い出した……を書き留めています。

南京戦、いつの間にか30万人を『虐殺』になっていた

私が中学2年生の時(はるか昔)の歴史の授業で、日本軍は3万人を虐殺したと教師が声を荒らげて言っていました。
女・子供を含む市民を、と言っていたかどうかは記憶にありませんが、虐殺したと言っていたのは覚えています。
当時(今もですが)、戦闘で死んだ兵士を虐殺とは言わないと思っていましたから、「女・子供」と言われなくても女・子供を殺して歩いたのかと受け取ったでしょう。
たまにですが、「ろすけ(ロシア人のこと)は、満洲で残酷な事を日本人にやった」と親などから聞いていましたので、「戦争ってそういうものなんだ、嫌だなあ」と思ったものです。
なので、戦争ってそういうものだから南京での日本軍もそんなだったんだ、ぐらいにしか思いませんでした。

声を荒らげて言っていた教師の事を後から考えるに、言わされていたのではないかとも思えるのです。
町が幾つか合わさった地域の中でも名うての活動家教師がいて、この教師が強烈だった為、歴史の教師は最低限従う様にしていたのかもしれないと、後から思う様になりました。
一年間授業を受けても日本の事を嫌いにはなりませんでしたし、その歴史の教師に嫌な思いをさせられた記憶がありませんし。
強烈な教師の方には、嫌な思いを沢山させられましたが。

さて、南京戦での虐殺が3万人と習った私ですが、後年30万人になっている事を知ります。
「あれ?どういう事だろ」。何故10倍になってんだろうとは思いましたが、いかんせんインターネットなど無い時代でしたし、本を読んでもやたら日本を憎々しく書いているものばかりで、こんなに感情をブチ込んだ歴史紹介ものは参考にならないと直感的に思い、南京戦関連のものは読まなくなりました。
南京戦関連というよりは、明治以降についての一般人向け解説書的なものから遠ざかってしまいましたから、そのままにしてしまっていました。
ただ、中学の時にあの強烈な活動家教師の下で言わされていたかもしれない数字が、10分の1の『3万人』と言うのはおかしな話だとは思いました。
10分の1という低い数字を言わせるワケがない、日本を悪く言う人達なのだからと。
という事は、いつの間にか30万人に膨らませたのではないか、と思うに至りました。捏造とは言わないまでも、大嘘の数字だと。
その頃は既に、左翼は話を大盛にして煽る連中だとの意識が出来上がっていたので、そう思ったわけです。
当時の左翼達は、3万人という数字を採用していたのでしょうが、どこからその数字を仕入れていたのかは知りません。

現在は、スマートフォンで簡単に情報が見られます。
南京戦の戦死者の数も出て来ます。
中国国民党側の戦死者は、約2,9000人と出て来ます。日本軍の戦死者は約1,600人なので、圧倒的な力の差があった様です。練度も違ったと聞きますから、こういう結果になったと思われます。
もっとも、国民党側の最高司令官の逃走と共に軍も撤退させていれば、こんなに損害は出なかったでしょう。
2,9000人…ザックリ3万人ですが、もしかしたら「虐殺3万人」はここから引っ張って来たのかもしれません。
戦死者3万人を非戦闘員に読み替え、更に30万人に膨らまして現在に至る、という事かもしれません。
「非戦闘員30万人虐殺」にまで行ってしまった南京戦の、悪質な伝言ゲームみたいなものですが、こんなんで「日本人は極悪民族」みたいに言われるのですから、言い返しに遠慮などいりません。
尚、「日本人は極悪民族」的に言ったり「悪いのは軍であって国民は悪くない」と言ったりして『30万人虐殺』を事実だと認めさせようとして来ますので、騙されてはならないのです。
こんな嘘は認めてはなりません。認めようものなら、次には「日本軍の暴走を招いたのは、結局は日本国民全体の責任なのだから、やはり日本人は全部悪い」になります。
これが、国際的な外交の考え方だと思って間違いありません。

『30万人虐殺』は大嘘です。
「虐殺された人は1人もいないって言うのか!」「1人であっても30万人でも虐殺があった事には変わりないのだから日本人は恥を知れ!」と喚く人達がいますが、当時を知る人がほぼ居なくなった80年以上前の事を持ち出し、嘘で日本人全体に強烈な罪悪感を植え付け、日本全体を押さえつけ様とする心理戦を仕掛けて来ていると思って良いです。