新兵衛の覚え書き

見た聞いた読んだ浮かんだ思い出した……を書き留めています。

霊の知らせ?…小学生の頃の話

それは、ある日突然感じたのです。
柱時計が落ちて来そうな気がして眠れませんでした。

ちょうど顔の上辺りに柱時計が掛かっていました。
寝室を兄弟で使っていて、私の寝る位置がそうなってしまっていたのですが、その日までは柱時計が落ちて来そうな感覚になった事など無かったように思います。

その夜に限って、柱時計が落ちて来そうな気がして、気になって気になって眠れません。
あまりにも気になるので、こりゃたまらんとばかりに時計を柱から外してしまいました。
時計を掛けていたフックはVの字状のもので、金属製です。
太さはさほどありませんが、時計を支えるには問題のない太さだったと思います。形状も、時計の重さで変形した様には見えませんでした。
フックを指でチョンと突ついてみました。なんと、根本からポロッという感じで折れてしまったのです。

現在のように霊の話が色々溢れているような時代ではなかったので、予知能力でも働いたのかな?ぐらいにしか思いませんでした。
柱時計が顔に落ちてきていたら、大変な事になったかもしれません。
今にして思えば、霊が必死に伝えてくれていたのかな、とも思っています。