勿論、転売自体は商行為の一つなので悪くはないのです。
が、悪くない場合と悪い場合もあるのです、良くも悪くもなります。
例えば、以前発売前からの宣伝で人気が高騰したシューズがありました。
開店前から客が列を成す光景が見られ、グループで買い込みしようとしたり、列に横入りをしようとして阻止されて警備員を袋叩きにするグループがいたり、というニュースは覚えていると思いますが、個人で一足買って倍の値で売りに出しても、マニアが居て売れます。
これは、世の中の多数の人々の生活に影響を与えるかというと、与えません。
そのシューズを履かないと命に危険がある、などという事はありませんし、そのシューズが手に入らないと裸足で外出する以外ない、なんて事はありません。他にもシューズはいくらでもあるので、暮らし自体が困る事はありませんから、法律の規制など無いのです。つまり合法であり、悪くはありません。
(何事にも限度とかありますけど)
しかし、これが生活必需品となると話は変わってきます。
今回のマスク転売で儲ける行為は、はたして悪くないと言えるのでしょうか。
結論から言えば『悪い』です。
マスクに効果など無いのに、マスクを望むのなら金出せやという行為なんです。
China武漢コロナウイルスは未知のウイルスで、感染したらどうなるのかハッキリした事がわからない為、人々は恐怖にかられているからこそマスクを買い求めるのだと思いますが、その恐怖に突け込んでいる事になるので悪いというのが一つ。
マスクは効果が無いわけではなく、飛沫吸い込みに僅かでも効果はあるのですから、１%でも感染の確率を下げられるのであれば当然マスクを欲しがるのであり、そういう人達の通常の購入を阻害しているから悪いのです。
致死率が、インフルエンザの数十倍とも数百倍とも言われていますから(現在、武漢コロナの致死率はそのぐらいで推移しています)、人々としては背に腹は変えられないので買い求めますし、国民の命に関わりますので、今回の転売行為は法律で規制される事になったと言って良いのです。
買い占めをして値を吊り上げてお縄になるシーンは、時代劇にちょくちょく登場しますが、これと同じ事だと言って良いでしょう。
庶民を苦しめる行為なんですから悪いのです。
今まで何度か言ってきましたが、インフルエンザの予防実験で①予防はなにもしない②手指衛生のみ③手指衛生＋マスクで実験、③のみ①との有為差があったといいますから、マスクは効果があるという事になります(ただし、この組み合わせの実験記事は１件しか出ていない様ですが)。
兎にも角にも、未知への恐怖に突け込んでの転売に、合法も何もあったもんじゃありません。
悪いんです！
