事業規模108兆円の『事業規模』ってなんでしょう。
緊急経済対策に、新たに108兆円使いますという事ではないのです。
今回の緊急経済対策とは、事業主もそうでない人も経済的に困る状態を救済し、できるだけ困る状態をやわらげようとする事が目的のように言われていますが、当然そうでなきゃ困ります。
この救済は、生活保護者に保護費を給付するのとは意味が違い、救済＋世の経済がガックリ落ち込んで回復できなくなる事を防ぐ、という事なはずです。
儲けたい人達は、回復してから儲けて下さいね、という事でなくちゃダメでしょうに。
ところが、「事業規模108兆円！」と言っておきながら108兆円を使う気はまるでありません。経済的ダメージをできるだけ防ぐ、あるいは回復が速やかに進むようにする、なんて気は無いと観て間違いありません。
先ず、言葉の騙しから指摘しますと、『事業規模』という言葉を使っているのが目眩まし。
役人は、こういう言葉の使い方が大変得意なようですが、ここで言う『事業規模』の意味は、『108兆円かかるかもしれない案』を作りました、でしかありません。
事業規模ですから、節約したり無駄を省いたり諸々努力すれば費用は抑えられるという意味もあります。費用を抑えられる役人は優秀な役人という事になり、身内の覚えは目出度くなります。
抑えた分の費用は自分達で使います。役人はそういうものなのは昔からです。
更に現在は、財政収支に異常なほど拘り、それの腕が良い役人が覚え目出度くなります。
自分達で使う分を確保した上で、プライマリーバランスをとれる様に残りの金を使います。
役人が好きに弄くるには、政治家を操らなければななりません。国民の暮らしが良くなってその結果で企業が儲かるという道は採らず、国民の生活を飛ばして特定業界に金が回る様にして、企業から政治家へ献金させる様にすれば一丁上がりです。
従って、108兆円なんて使う気はまるでありませんから、『事業規模』なんです。
こんな表現する国は日本ぐらいだとか。
どういった事に使うのか、複数の人が動画で解説しています。
人によって、説明が上手い人もいれば解りにくい人もいますし、特に力を入れて解説する部分も違いますから、普段お気に入りの人の解説だけ視聴しても、解った気になっていても実はあまり解っていなかった、なんて事があり得ますので、複数の違う人の動画を視聴すると良いかと思います。
視聴する際気を付けなければならないのは、個人に対する中傷が中心だったり政権倒しが中心だったりして、緊急経済対策をどうさせるかという直接の問題がぼやけている人の話は、あまり役に立ちません。
モリカケや桜を思い出していただければ分かると思いますが、緊急事態のこの時に、あんな攻撃ばかりやってどうなったかといえば、政官財なんにも改善されないどころか、野党もろとも悪くなって行っただけで、ますますの官僚天国となりました。消費税で酷い目に合ってますよね、実際国民は。
過激な言動をする人でも、解りやすくて視聴者の実になる話をする人も居ますが、看板的な文言をズラズラ並べて大袈裟に話す人には、視聴者に知識を付けてもらえる話ができていない人が多々いるので、あまりお薦めできません。政治活動家的なのが好みな人以外には、聞くだけ時間の無駄だと思います。
右だろうが左だろうが関係ありません、色々な人の動画を視聴しましょう。
