新兵衛の覚え書き

見た聞いた読んだ浮かんだ思い出した……を書き留めています。

杉村太蔵氏と島田眞路氏のやり取りから

杉村太蔵といえば、元国会議員(1期のみ)の現在はタレント?。
島田眞路といえば、山梨大学の学長で医師でありますが、世間にはほとんど知られていないと思います。解説者か何かでTVにしばしば出て来るとかの人ではないので、知られていなくても当たり前ですが。

この島田氏、中国共産党コロナウイルスへのPCR検査推進で声をあげた山梨大学のトップです。
「島田?ああ、検査推進に声をあげた山梨大学の人か」という事でやっと名前を覚えました。
上昌宏氏とか岡田とい女性の様に、売名的な印象を持たない人が現れた事で、世間はPCR検査推進が正しいのではないかと思う側に回る人も出て来たでしょうね。

情報ライブミヤネ屋に、リモート出演した島田氏と杉村氏のやり取りがあり、中国共産党コロナウイルスによる死者が少ないのはPCR検査が少ないからカウントされない、という島田氏に対し、杉村氏はCTでも判断はできる旨の事を言います。
それに対し島田氏は、PCR検査もしていないのに中国共産党コロナウイルスによる死亡と判る訳がない、と言い切ったそうです。
その様子を記事にしたものを読むと、『島田氏、ピシャリと……』と書いてありました。
何が『ピシャリ』なんだか。兎に角PCR検査しよう側の書き方みたいで、不愉快な気持ちになりました。
勿論杉村氏は素人ですから、こういう話も聞きますけど的な発言だったのでしょうが、検査絞り派に頭に来ていただろう島田氏は、反射的に言葉を荒らげたのだと思います。
しかし、医療側でも検査推進だの絞れだのが乱れ飛んでおり、世界の情報も色々入って来る事から、素人としてはどちらを信じて良いかわからないので、これってどうなの?的に言うものです。それにプロが言葉を荒らげても仕方ないでしょうに。
せっかくTVに出たのだし、イケイケの若い世代じゃないんですから、淡々と説明すれば世間の皆様からの賛同をより多く受けられると思います。
「黙って俺の言う事を聞け!」的な印象で捉えられない事を祈ります。

CTを撮り、間質性肺炎の特徴が出ればPCR検査は行われている様です。
中国共産党コロナウイルス感染症は指定感染症になったので、「コロナの疑いはあるけど、死んじゃったから検査しなくても良いよね」というわけには行かないでしょう。
コロナによる死亡者が少ないほど、対外国的にも格好がついて政治家にも受けがよいから検査しないでおこう、なんて事やったら、日本でそんな情報が漏れないわけありません。
検査推進派が拾い上げるでしょうし、医師不足の地域はあまたありますから、医師が路頭に迷う可能性は非常に低い事から、必ずと言って良いくらい誤魔化しは漏れると考えられます。
とするなら、これは後の研究・分析に貢献できるとして出来うる限り検査するでしょうから、島田氏の杉村氏に対するいきなりな荒らげ言葉は感心しません。

肺炎で亡くなる人は年間十数万人ですが、肺炎球菌で亡くなる人は3分の1です。
肺炎で亡くなった人のCT画像が白くベッタリと写っていたら、たぶんPCR検査はしないのではないでしょうか。
画像が、曇りガラス状の白さだったらPCR検査をやっているかも。
家族や介護士等から状態の流れなど聞き取っているでしょうし、当初よりはPCR検査施行の許可をああだのこうだの言われる事も無いようですから、中国共産党コロナウイルスによる死亡者が少ないのは検査数が少ないだけであり、実際はワンサカ居るかのごとき物言いを、荒立てる様に言うのには不愉快に感じます。
ましてや相手は素人であり、視聴者の前での代弁的意見なのですから、少なくとも基本知識を備えている医師なのですから、言い方というものがあるでしょうに。

上昌宏氏にしても岡田氏にしても、検査推進派は感染コントロールを踏まえたうえでのバランス有る説明はしていません。
島田氏にしても、日本の現状はこれこれこうで、ある部分は混乱(崩壊)するかもしれないが、それでも検査推進した方が良い……という明快な説明をしているのでしょうか。
検査推進派も絞り派も、都合の悪い事をはぐらかして言い合っていないでしょうか。

良いも悪いも嘘も真も情報が溢れ返っているこの時代、説明する努力はよりいっそう大事になって来ました。
それなのに、ド素人の「こんな事聞いてますが…」に、『ピシャリ』的な答え方ってなんですの?
ド素人を言い負かしたからって、現状の判断を任せるわけにはいかないのです。