新兵衛の覚え書き

見た聞いた読んだ浮かんだ思い出した……を書き留めています。

ワクチン接種者の方が死亡率高い?

某医師が、ある情報を動画にあげていました。

イギリスの情報です。
対象はデルタ株陽性者。ワクチンはアストラゼネカ社のもの。ワクチン接種者と未接種者の死亡率が出ている情報の紹介。
この動画がツイッターに流れていて、返信にはワクチン否定内容のものが並んでいました。

感染した人の内、未接種者は35,521人で接種した人は17,642人。イギリス全土の数字でしょうか。期間はいつからいつまでが対象だったんでしょう。
このデータが発表されたのは6月18日で、この直近1週間のデルタ株感染者数は7万を超えていますので、もう少し前の期間のものでしょうかね。
7万件超の感染者は、陽性者の事を言ってるんでしょうか、それとも発症者?
少し前の期間のものだったとしても、ワクチンを2回接種した人は40%ぐらいは行ってたんじゃないかなあ、6月18日で48%ですから。

未接種者の死亡率は0,096%(34人)で、接種者の死亡率は0,21%(37人)。
接種者の死亡率は2,9倍高く、2回接種者だけで見ると6,3倍高くなります(死亡率0,6%(26人))。

デルタ株自体は、死亡率が低いかもしれないという話も出ているそうです。
ワクチン接種による入院に対する予防の効果は70%あるという事ですが、未接種者に比べての数字?
デルタ株に対しては、ワクチン接種しない方が死亡率は低くなるんでしょうか。

イギリスは、デルタ株が広がる前からワクチン接種を進めました。
発症した人でワクチン接種していた人(1回のみ含む)の数は、未接種者の半分です。
発症に対しては効果がある、という事にはなるのでしょうが、発症者数から換算すると、死亡者数は倍という事になります。
しかし、イギリスもワクチン接種は高齢者からでした。
35,521人のワクチン未接種発症者の年齢分布、接種者の年齢分布はどうなんだろうと思ってしまいます。

この動画を流した医師は、データをそのまま流しているだけで、個人の考えは一切言っておりません、なんて言ってましたが、こんなものを流したら、ネットでワクチン反対を振り回す輩がゾロゾロ出て来るのはわかりそうなもの。
案の定、政権批判に持って行って喚いてる返信ツイートがゾロゾロ。
もっと伝え方あるでしょうに。
この医師、国民をバカだからと思ってるか己がバカか、質(タチ)が悪いかもしれません。

これは、アストラゼネカ社のワクチンに限った話と見せての煽りに、私は感じました。
スマホのみの人は、細かいものまでは読みに行かないのを見越したのかなあ。

嫌な世の中だよ、まったく。