新兵衛の覚え書き

見た聞いた読んだ浮かんだ思い出した……を書き留めています。

ロンドン、オミクロン株陽性者40%

早っ!

イギリスでは、毎日デルタ株の新規陽性者が4〜5万人なので、デルタ株がアッチにもコッチにも転がっている状態でしょうから、オミクロン株が侵入してみたら既にデルタ株が居たので消えるしかない、みたいな状況かと思いきや、高い感染力はそれを乗り越え、デルタ株は先を越されて消え行く運命にありそうです。

先に居着いているウイルスを、あとから侵入したウイルスが駆逐出来るのかは知りませんが、通常後から来た方は居着けないとも聞きます。
そうであるなら、アルファ株からデルタ株に置き換わった様に、感染のスピードが早いが為に席を先に占めてしまう事が予測されるオミクロン株。
デルタ株の感染力でさえ新規陽性者が2万人台を超えた日本は、オミクロン株だと10万人ぐらいは行くんでしょうかね。

感染力が強く発症率が少ないと、より隠れ陽性者が増えるのは明らかです。
隠れ陽性者が増えるという事は、よりウイルスがバラ撒かれるという事になりますから、いくら発症率が低くなろうとも、発症数は増えるでしょう。

検査の徹底を、あいも変わらず言う人がいますが、全住民が毎日やらないと「検査の徹底」は大した効果はないでしょうね。
だって感染力が半端ない様ですから。
効果とは、感染防止の効果。

オミクロン株の危険度が、たとえばインフルエンザ程度だったとします。
危険度がインフルエンザ程度だったとしても、オミクロン株の感染力は遥かに強いので、重症化とか死亡の率は下がっても、分母(陽性者)の数が大きくなりますから、重症化とかの数は増えてもおかしくありません。
という事は、感染しなかった人も含めた人口10万人当たりとか100万人当たりの率は、高くなるという事になります。
分母を換える事で印象操作する人達がいますが、要注意です。

インフルエンザの場合、流行期でも衛生予防行為を行う人って、あまりいません。
医師から観ると、発熱しても酸素吸入まで行かない症状は軽症といえるそうです。
多くの人は、毎年とは言わないまでもインフルエンザに罹りますが、軽症ということになります(軽症でもシンドイですが)。
経験を積んでいるので、発症してもあまり慌てません。経験を積んでいるので、どのぐらいの状態(度合い、日数)になっならマズイとかある程度判断がつくので、インフルエンザに罹ったら罹っただ、という事で衛生予防より楽しむ方を断然優先します。
しかし、仮にオミクロンの危険度がインフルエンザと変わらなかったとして、楽しむのを優先して衛生予防は二の次(というかしない)でいると、感染力が段違いなので、インフルエンザの様に医療機関へ行く人が1000万人で感染者推定2000万人では済まなくなります。
感染拡大が凄く早いので、集団免疫効果でオミクロンが消滅する頃には、いったい何人が感染するのでしょう。
一気に広がりますので患者は短時間に集中します。
現代では、それを余裕でさばける国は無いでしょうし、これから先暫くは、余裕でさばける体制などとれる国も無いでしょう。

ワクチン接種や、治療薬・治療技術の飛躍か待たれます。
しかし、飛躍しても投資家や経営側の剥き出しの欲を厚遇する様では、大衆は今のままあまり変わらない状況下で苦しむんだろうな、と。
共産主義全体主義の支配される側も同じく苦しむんだろうな、と。