新兵衛の覚え書き

見た聞いた読んだ浮かんだ思い出した……を書き留めています。

ブレイクスルー岐阜県

岐阜県からそういう発言がありました。
ワクチンを2回接種したのに、ウイルスがそれを突破して侵入して来たかの様な感じを与えてしまっている、この『ブレイクスルー』という言葉の使い方が、私は嫌いです。
『接種済感染』で良いのではないかと思うのです。
ワクチン接種後も感染は当たり前にするのです。

ブレイクスルーなどと、日本では通常会話の中には出て来ません(英語圏がどうかは知りませんが)。
『スルー』といえば、やり過ごす的な意味で使う人はいます。
聞き流すとか、無視するとかでも使う様になりました。
サッカーでいう『スルーパス』は、敵側の選手の間を抜くパスの事を言っていたと思います、つまり突破するとか通り抜けさす、みたいな意味だと思います。
『ドライブスルー』なんてのもありますね、これはだいぶ前から定着している様です。
『ブレイクスルー』と聞いて、大抵の人は何と受け止めるのでしょう。
ワクチンが効かない、と解してしまうのではないでしょうか。
感染するかしないかで考える人が多い様なので、ワクチン接種は無駄かもしれないと思う人が増えるかもしれません。
ワクチンによって、十分な抗体を造ると聞いていても、感染するかしないかで考えてしまう人が多いのは何故なんでしょうね。

感染はするのです、ワクチン接種後も。
ワクチンはウイルスの侵入自体を防ぐ能力はないのです。また、抗体の能力も完全無敵ではありませんから、ワクチン接種後でも発症する人はそれなりにいますし、死亡する人もいますが、発症する率が低くなりますし、発症しても死亡に至る率も低くくなります。
元々無症状の人が多いと言われていましたが、ワクチン接種によって更に無症状の人が多くなります。
体外に排出されるウイルス量が少ない人が多くなる、という事になります。
発症前に排出ウイルス量はとても多くなるそうですが、発症しない人は体内のウイルス量自体が多くなっていないので発症しないのですから、排出ウイルス量も少ない、という事になります。
どのぐらいのウイルス量を曝露すれば、ウイルスが体内に陣地を造れるのか分かりませんが、曝露した量が少なければ、体外に排出出来るまでにならないうちに、抗体に消滅させられてしまうのかもしれません。
体外に排出する量の少ない人が増え、排出しないまま終わる人も増えて行けば、当然感染する人も減って行きます。
ワクチンの効果でしょうね、これは。
ましてや、日本はマスクの人だらけですし、店頭備え付けの消毒液を使っている人もかなり多いですから、日常の衛生行為にも気を配っていると思います。
それ故の、陽性者数の激減かと思います。

衛生行為だけでは太刀打ちできなかったのは明らかですが、同じワクチン接種先行国との陽性者数の差は、衛生行為が効いているのではないかと。
ワクチン接種先行国を観ても、ワクチン接種したからといって感染するかしないかは別だという事がわかります。
つまり、ワクチン接種してもウイルスを曝露したら感染するという事です。

話はだいぶ逸れてしまいましたが、「ブレイクスルー?コロナってヤッパリ恐いよ〜」というのを必要以上に煽ってるような気がして仕方ない『ブレイクスルー』という言葉の使い方であります。