新兵衛の覚え書き

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Colabo監査と誹謗中傷

一般社会法人Colaboへの住民監査請求が通り、東京都の監査委員会で監査が行われた。

結果は、「Colaboの報告におかしな点があるので東京都が再調査して2月28日までに委員会に報告せよ」であった。

ただし、委員会はColaboに不正があったとまでは言っていない。

 

監査委員会の発表では、監査請求者が監査を請求した根拠のほとんど(全部ではない)は妥当でない、とした。

これを見てColabo側は、一段と誹謗中傷されたとの声をデカくしている。「勝利!」とツイートした弁護士もいた。直ぐにツイートは削除したそうだが。

 

監査委員会の監査内容を読めば、Colabo側の言う誹謗中傷だの勝利だのではないのがわかる。

監査委員会が、監査請求者の訴えは妥当ではないとしたのは、請求者が根拠とした資料と委員会が監査した資料とが違うからだ。

監査請求者が根拠とした資料は、Colaboがホームページで公開していたものや役所が開示したColaboの報告書である。

一方、監査委員会が根拠にした資料は、監査請求が受理された後に新たにColaboが提出した報告書(表3と呼んでいる)である。

委員会が言ったのは、会計が表3の通りなら監査請求者の言い分は妥当ではない、である。

請求者が根拠とした資料を基準に述べたものではないから、請求者がColabo側に誹謗中傷者と言われる方がおかしい。

新たな報告書が出される前に、既に監査請求は受理されていたという事は、請求を受理せざるを得ない程根拠がシッカリしていたという事だ。監査請求の却下ができない程の根拠だったという事。

東京都では、2016年に元都知事にまつわる監査請求が受理されて以来、92件の請求が全て却下されていたというから、今回の請求が受理されたという事を以って、請求者の誹謗中傷だとは言えないのである。

 

監査委員会は、表3で監査をしたとの事だが、表3という事は表1も表2も有るという事だ。

監査請求自体を、まるで誹謗中傷だと印象付けるかの様なColabo側の物言いに、呆れてしまう人が出て来ている。

「Colaboに公金は出すな」と、無表情で容赦ない声が聞こえる。

 

委託事業費としては不適切な費用が計上されているとか、領収書の体を成していない領収書とか、領収書自体存在しないものがあり、表3によっても監査請求自体は妥当であるそうだ。

いやいや、監査請求者は表3を根拠に請求してはいないから、請求自体が妥当かどうかは表1と表2によっての判断をして欲しい。

いずれにしても、監査請求自体は誹謗中傷でもなんでもない、という事ではある。

 

監査請求者が誹謗中傷した可能性のある事柄といえば、「タコ部屋」と「貧困ビジネス」ぐらいだろうか。

タコ部屋と評された際に使われた画像に対し、Colabo代表の仁藤夢乃氏の返しは、「年末大掃除で皆集まった時の画」であった。

画に写る人数は3人。保護されている人達であろう事が判る内室着の様な服装で、部屋は川の字状の寝具と所持品などで雑然としていて、3人がバラバラにスマホをイジっている。

仁藤氏の「大掃除で……」に対し、嘘だろという声も有ったが、実際は判らない。

判らないが、私も仁藤氏の返しは疑ってしまう。

 

Colaboの活動内容は別な話で、本丸は『公金(税金)』が吸い取られているとかいないとかの話なのである。

Colaboと同分野の、全国多数の団体で公金チューチューしてるのではないかというのが本丸の本丸。