事業主になる気はないし、事業主になる技術も何もないから、インボイスの事は聞き流していました。
つまり、よく解らない、です。
個人事業主は大変な事になる!との動画が色々配信されているのに、ほとんど視聴していませんでした。
大変な事になるという個人事業主の例に、ライターやカメラマンやデザイナーやプログラマーが頻繁に挙げられています。芸能関係者も挙げられています。
フリーランスって言わないで、個人事業主って言ったら良かべよ、と思ってしまいます。フリーランスと使うから、TVや新聞での情報に強〜い影響を受ける人達は、身近な存在には感じないのです。
「フリィーラアンスゥ」なんて聞かされれば、庶民の生活には大した必要は無い、というか無くても庶民は困らない職業の人達、と何となく思ってしまうじゃないですか。
確かに、芸能関係が無くなっても庶民の生活の楽しみは減るかもしれませんが、庶民の暮らしが困るわけではないし、身近な職業ではありませんからピンと来ないのです。
ライターやデザイナーにしても、個人でやれるぐらいの力量があるなら、何処かの会社で雇ってくれるんじゃないの?雇っても貰えない人が、個人で仕事貰えるの?という様に捉えられてしまいます。
そんなですから、契約先から支払われた消費税を懐に出来ないと暮らして行けないなら、フリーランスなんて止めて転職したら?となってしまいます。
私が思うに(所謂個人の感想)、「一人親方」を沢山混ぜ、職人の例を沢山挙げれば、ジジババにも響いて来るでしょう。ジジババ達は、一人で仕事を受けて熟す職人の印象を持つ可能性が高い気がします。
そういう人達には、ライターではなく物書きと表現してあげた方が、少しは響くかもしれません。
まあ、今更響いたところでとっくの前に決まっていた事ですから、何の足しにもならないんですが。
相手が免税業者であろうとも、仕入れに消費税は払わなければならないとなっています。だから、免税業者も消費税を請求するわけです。請求しなかったからといって罰則は無いらしいですが、今まで特別問題はありませんでした。仕入れた側が請求されなかったので消費税を支払わなかったとしても、仕入れ側に消費税負担額の増減は無いからです。
●今まで
仕入れ額1万円+消費税1千円=1万1千円
↓
販売額2万円+消費税2千円
↓
仕入れ消費税額控除1千円なので、納税額1千円
↓
仕入れ側は8千円残る
※免税業者に消費税を払わなかったとして、仕入れ側の納税額は2千円なので、8千円残るのは変わり無し。
懐にいれる益税と呼ばれるものは、免税業者が仕入れ側から支払って貰った1千円の事を言う。
●これから
仕入れ側は、免税業者に消費税1千円を払ったのにもかかわらず、販売額の消費税2千円を納税しなければならない上、免税業者に支払った消費税額と同じ額(この場合1千円)を納税しなければなりません。
???……じゃあ仕入れ側は合計4千円も消費税を納税しなければならないの?となりますよね。私がインターネットから拾った記事にはそう書いてありました。
それが正しいのか間違っているのかは、情けないながら分かりません(シクシク)。
インボイスとは日本語で適格請求書等、と言うのだそうです。
適格請求書は、免税業者では発行できません。課税業者として登録した業者の請求書でなければ、仕入れ側は仕入れ消費税額控除は受けられず、上記の例で行けば4倍の消費税を納税しなければならなくなります。
仕入れ額に対して販売額が5割増しでしかなかったら、4倍どころではなく、7倍になってしまいます。
仕入れ側としては、「なんだソレ!」になりますわなあ。
財務省としては、「免税業者のままでも構いませんよ、でも仕事来るかな?」なんでしょうね。
徴税名目を増やすと出世に結び付くし、官僚による国民完全支配に一歩近付けるし、「甘美甘美」といったところでしょうか。
インボイス方式で免税業者は潰れるとか、貧困者になるとかの話を聞きますが、これはまた別な話でしょう。
本来、納税しなければならないものを免除されるからと、それ込みで取引してませんか?
あんたは免税業者なんだから、その分勉強しろ(安くしろ)と圧を掛けてませんか?
仕事を取りたいからと、益税分で賄おうとばかりに同業で叩き合ってませんか?
どちらにしても、取引の材料に消費税は使えなくなるという事ですよね。
免税業者が、インボイスによって潰れて行くなら、消費税を廃止しても潰れますよね、益税で生き長らえてたんですから。
ドンドン徴収分を増やす政策をどうにかして欲しいですが、益税が無いと生き長らえられないのもどうにかして欲しいものです。