新兵衛の覚え書き

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丸山穂高議員への処分、与党は『けん責』で

丸山穂高議員への野党の議員辞職勧告要求に対し、与党はけん責決議で良しとする様です。
野党は憲法違反云々を叫んでますが、「戦争で取り戻す事は賛成か反対か」「戦争でないと取り戻せないんじゃないか」と問うているのであり、「戦争で取り戻します」と断言しているわけではありません。
たとえ現在、戦争以外では取り戻す道が見えなくとも戦争はやらないのであるから、本格的に他の道を探す事から始めなければなりません。
今までは、刹那的にやってただけと言われても仕方ない政府でしたから、国会議員は野党といえども責められるでしょう。
お茶濁しであしらうつもりが、丸山議員には無かったとも考えられます。問うておいて、「でも戦争はやりません、だからこそ本腰を入れて長期的に…」という話に持っていこうとしたのかも。
もっとも、日本の状況から考えるに、長期計画を立てて遂行するには難しいとは思われます。なにせ、日本が不利になる為に頑張る人がウジャウジャ居るのですから。

丸山氏の発言の音声は、今のところ新しいものは出て来ませんが、あの様な発言にいきなりなるとは考え難いです

そこに至るまでの経緯が分からないので、憲法違反だの何だの言われても、議員を辞職させるのは重大な事である以上、有権者としては「はいそうですね」とは行かないのです。
切り取りにて大騒ぎし、悪印象をばら蒔くべく行動し、事の本質を隠してしまい、政治理念の違う相手を葬ろうとするやり方が通るなら、それは全体主義への道を行く様なものです。

野党としては、切り取ってでも辞職させるとかしなければ、憲法改正阻止に支障が出ると瞬時に判断したでしょうね。
戦争して取り戻す戻さないは別にして、軍隊を持って防衛できなければ国は生き残って行けない、そう考える人が増えてくる可能性だって出て来るのですから、野党の血圧が上がるのは解ります。
だからといって、発言自体が出来ない様にまで持って行こうとするがごときのやり方は、極左そのものだと思います。
極左も極右もやる事は同じですね、弾圧。

気になるのが、日本維新の会の行動。
維新の会は、「戦争法反対!」とばかりに支持者を国会前などに集結させたりしてたのでしょうか。
丸山氏とまったく同じ発言をしたのが、もし共産党議員だったらどうでしょう。
「……そうであっても戦争は絶対しませんから、今後これこれこうして……と話すつもりでありました」と説明し、厳重注意で終わらせるんじゃないでしょうか。除名などしないでしょうし、マスコミも擁護するでしょう。
まあ、共産党議員なら、現実を正直な話しで返すなんて事はしないでしょうけど。
維新の会は、速攻と言っても良い速さで除名にしました。
更に、ロシア大使館へ謝罪に行ったのですが、これらの行動が謎です。政府からの要請で謝罪に行ったのでしょうか。何か都合の悪い事があるんでしょうか。
前述の、たぶん共産党なら……の様な説明で済むはずです。
離党届けを受け付けず、除名にする腹が分かりません。
何か事情があるんでしょうね。