新兵衛の覚え書き

見た聞いた読んだ浮かんだ思い出した……を書き留めています。

中核派の星野という方が亡くなったそうです。

(*敬称略)

肝臓がんだったとの事。
1975年に逮捕され、1987年に無期懲役の確定だったと記憶しています。44年間無実を訴え、再審請求をしていたとか。

星野は、1971年11月14日の渋谷暴動に参加した人です。
沖縄返還協定反対闘争で、沖縄で警察官が棍棒でメッタ打ちにされてガソリンをかけられ、火炎瓶を投げつけられて殺害されるという事件が4日前にあり(死因は脳挫傷)、それに倣ったのか同じ事を行って警察官を殺害したものです。
警察官を鉄パイプでメッタ打ちにし、ガソリンをかけた上で火炎瓶を投げつけたもの。
警察官は、翌日夜に病院で亡くなりました。

神山という派出所周辺にいた機動隊(30人弱)に、中核派は150人で襲いかかりました(他では、渋谷駅前派出所が襲われたそうです)。
機動隊は一旦後退し、体勢を立て直して(たぶん増援を含めてでしょう)後退し遅れた21歳の若き隊員を助けますが、焼かれて顔も判別出来ない状態でした。

その後警察は、警察官殺害に加わった人物を特定し(7人)、逮捕します(星野逮捕は1975年)。
大坂だけは40年以上逃げ回り、最近捕まりました。
星野は、死亡した警察官への暴行等には加わっていないと訴えるも、他の者達の証言での判決となりました。
しかし、証言は言わされたのであって事実ではない、でっち上げだと支援者達(中核派とか)は言ってるわけです。
星野は見張り役の様な事をしていて、その場には居なかったのだと。

これって、警察官を殺しに来てる様なものじゃないかなあ。一般人からすれば、殺しに来ておいて見張りだのなんだの関係あるか!と感じてしまうのです。
しかし、そこは法治国家の日本ですから、量刑は違ってきます。正義?の名のもとに、警察官は敵だから殺せる奴は殺せみたいな事はせず、裁判で量刑を決めます。極左暴力集団とは違うのです。

暴力革命者にとって、警察というのは国家権力の一部を担う敵ですから、先制攻撃をして殺すのも正しい行いだと認識しているのだと思います。
独善的であります。だから、主張の違う民間人にも容赦なく襲ってきます。
こんな人達から守ってくれるのが警察ですから、極左暴力集団とそのシンパVS警察と国民の大多数って事になりますかね。

たとえ、星野が犯行に加わっていなかったとしてそれが証明されて無罪になったとしても、それはそれなんです。
一般人が思うのは別な事なんです。
「無罪?それがどうした、同じ穴の狢じゃねえか、襲った集団にいたくせに、何善人ヅラしてんだこの野郎!」なんです。
「無実だ無罪だでっち上げだ…」云々をいくら叫んでも、一般人の気持ちは違うところにあるのだから、たとえ無罪になったとしても極左暴力集団に与する人は増えないでしょうね。
あの動画の数々を観れば、極左暴力集団に関する警察への批判は変わらないか減るかもしれません。