新兵衛の覚え書き

見た聞いた読んだ浮かんだ思い出した……を書き留めています。

旧ソビエト連邦のホモの扱い

旧ソ連では、バイセクシャルトランスジェンダーの事はあまり意識されていなかったのか、議論の対象にはならなかった様です。
議論の対象になったのはホモセクシャルだったそうです。
ホモセクシャルは、ソ連建国時から非合法でしたが、色々な議論があり、1920年代に治療の対象となります。「同性愛は犯罪ではないが、精神的または身体的疾患」とされたのです。
ところが、スターリンが実権を握ってから扱いが変わります。1934年に犯罪として刑法に追加されました。最高5年の懲役刑となってしまったのです。
ただしゲイが対象で、レズへの規定はなかった様です。

この法律は、1993年に同性愛が合法化されるまで存在し続けました。
廃止されるまでせっせと取り締まりが行われたのか、だんだん放っておかれる様になったのかは分かりませんが、ロシアには今でもゲイに対する強い嫌悪感を持つ人は多いと考えられます。
法律で禁じられなくなったからといって、人の感覚は劇的に変わるものではありませんから。
共産主義思想で禁止に至ったというより、同性愛への嫌悪(憎悪?)が社会的に代々受け継がれ、それが思想に入り込んだか無理矢理くっ付けただけじゃないでしょうか。

この法律が施行されていた60年間で、投獄された人は25000人を超えるそうです。日本では考えられませんよね。
日本でも、いわゆる発展場という所が取り締まられた事があります(何処だったかの公園)。公園に、性交する為に人が集まって来るので取り締まったそうです。現在でも取り締まられるでしょうね、たぶん。

現在のロシアはどのような状況になってるんでしょうね。