新兵衛の覚え書き

見た聞いた読んだ浮かんだ思い出した……を書き留めています。

ミネアポリスの黒人死亡から思う事

警察官に黒人が殺害されたとされ、人種差別反対のデモに合わせて暴動が起こっている。略奪が凄い。

アメリカの現実として、黒人の重犯罪が多いのは確かである。
アメリカの全犯罪から見れば、白人の犯罪は黒人よりずっと多いそうだが、重犯罪だけで見ると件数は同じぐらいだと聞く。
アメリカにおける白人の数は2億3千万ぐらいで、黒人(混血含む)は4千万ぐらいだから、白人5.8人に1人ぐらいが黒人という事になるが、重犯罪の件数は同じぐらいなのだと。割合ではなく数である。
当然、黒人の犯罪率は白人の犯罪率より高くなるが、犯罪率だけで黒人を批判するとは何事だとの反論が時々見られる。
黒人における犯罪率が高いとはいえ、黒人自体の数が少ないのだから、率が高いとはいえアメリカ全体の犯罪は白人の方が多い、黒人を差別するな、となる。
いや、重犯罪は同じぐらいなのである。という事は、黒人と接するより白人と接する方が5~6倍安全という事になる……単純な計算だとそうなる。
が、それで黒人自体を犯罪を犯す率の高い人種だと言う者がいるが、とんでもない話だ。
日本に住む黒人を見てみるといい。生活環境で不良化した人は別として、重犯罪を犯す人って率が高いだろうか。高いと聞いた事はない。
アメリカの黒人に犯罪者が多いのは、環境に影響されているのだと考えるのは間違いではないと思う。
親から子、子から孫へと貧困は受け継がれ抜け出せない黒人が多いという。
中流層の黒人は増えて来たそうだけれど、貧困層も増えている様だ、人口自体が増えてるのだから。

街全体は貧困ではない人々が沢山いる。そういう人達の暮らしを見ていれば、そういう暮らしを少しでもしたくなるものだ。楽しい事をしたくなるものだ。
しかしそれには金が要る。しかし、大した仕事もなく、蓄える余裕もない。それでも犯罪を起こさない者は起こさない。でも、そんな環境にいたら犯罪に走りやすくなるのは有り得る事だ。
犯罪を起こさない親の子であっても不良化しやすい。そうやってその地域の治安は悪化し、犯罪に引き込まれて行く人が増えて行く。
犯罪者になれば、ますます浮上するチャンスはなくなって行く。

そんな白人ばかりじゃないのだろうが、心のどこかで黒人を劣等人種と思っている白人が多いのではないか、そんな事を思ってしまう。
差別反対の運動をやってる人達も、黒人を激しく擁護するマスコミも、白人達は心の何処かでは黒人を劣る人種と思っているのではないかと思ってしまう。
暴動を必死に止める様訴えず、全て『差別』に置き換え煽るがごとくだ。
アチコチ火をつけ回り、略奪をしまくるから警察も身を守りながら取り締まらなければならない。
それに食って掛かれば、老人だって押し倒される危険がある。警官だって人間であるから、気が立つ事もある。
ましてやアメリカだ。殺害される警察官は年間百名以上いる様だし、小火器で射殺される警官も数十名に登る。
しかし、警察官に射殺された人は年間千人を超すそうだ。警察官を報復として狙う黒人もいるそうだ。
でも思い出して欲しい、重犯罪の件数は白人と黒人は同じぐらいだと。
犯罪者に追いやられたとも言える黒人達だからといって、犯罪は犯罪であり黒人だけで見た場合の犯罪率も高い。アメリカの警察官は日本の警察官と違って命の危険が物凄く高い。
黒人と警察官は悪循環に嵌まったままだと言える。

黒人の犯罪率が高いのは、差別による貧困が関係しているだろうとは思う。
しかし、犯罪率が高い以上取り締まる方は黒人と見るだけでより身構えてしまうのは当然だろう。何せ身の危険度が高い警察官なのだから、「こいつも碌でなしかもしれないから油断せず厳しくいく」になってもおかしくない。
「どいつもこいつも悪事を働きやがって!」になってもおかしくない。
そんな中に、黒人差別者が混じって来ると大変ややこしくなる。
アメリカは、そんなややこしい事になってると思われる。

黒人差別を利用した、アメリカ壊しな気がしてならない。
純粋に黒人を支え様とする人達が、いったいどれだけ居るのか疑問だ。

因みに、黒人を殺害するのは黒人が一番多いそうだ。