新兵衛の覚え書き

見た聞いた読んだ浮かんだ思い出した……を書き留めています。

PCR検査をガンガン行え派の事

極端な人は、希望者皆に行えと言っていました。症状もなく、感染者との濃厚接触の記憶がなくとも希望者には検査しろ、と。
もういっぱいいっぱいだというところまで大量に検査を行っている国で、感染拡大がしっかり防げましたというハッキリしたデータは出て来ていません。
現在のPCR検査ではない別な検査方法で、費用が物凄く安く(50円ぐらいとか?)、粘膜をグリグリされる様な事のない血圧を測るような簡単さで検査できて直ちに結果が判り精度も高いのであれば、ドライブスルー形式だのなんだのガンガンやっても構わないかと思います。
が、そういう事が出来たとして、中国共産党コロナウイルス陽性者に対する扱いは今まで通りで良いのでしょうか。指定感染症扱いで支えられるのでしょうか。

指定感染症から外せ、という意見があります。でも、これを言う人達の目的は「いつでも・何処でも・何度でも」のPCR検査を行う事の様に感じます。
現在も、日本のPCR検査対象は症状のある人や濃厚接触者が原則です。何処かでウイルスを貰ってしまったかもしれないので不安だから、という人に公費扱いはされていない様です。
不安だから検査を受けたら陽性だった人は、その先は公費ですが、結果が出る前に検査料金は払っているでしょう。陽性だった場合支払った料金が戻って来るのかまでは調べていないのでわかりませんが、不安なので等、医師が新型コロナを疑って行われたわけではない場合、陰性だったら確実に料金は戻って来ないですよね。
一回三万円という表示をしているクリニックがありましたが、そんな検査を「いつでも・何処でも・何度でも」国が負担するワケないです。
検査料金は公費負担で、治療は自己負担の米とは違いますから。

先に書いた様に検査できるなら、おそらく国は2類指定感染症から外し、インフルエンザ並な扱いにするかもしれません。
たぶんですが、陽性者は100万人以上になるかもしれませんから、それを全て隔離したり出来ないでしょうね。今でさえ自宅での経過観察で済まさなければならない人達がいるのですから、絶対と言って良いぐらい隔離は無理です。
ホテルに隔離される人達の中に、脱け出す人達がいるぐらいですから、自宅隔離?は絶対無理ですよね。
まあしかし、いまの指定のままでガンガン検査を行っていたら、自宅隔離?で溢れかえっていたかもしれず、出歩く人も沢山いただろうな、と思います。精度70%の検査でそんな状態になるのはなんだかなあ。

感染の鎖、チェーンと表現する人がほとんどですが、ガンガン検査しても感染のチェーンが切れないまま感染が拡大している国が結構あります。
一時的に感染者が減った西ヨーロッパですが、ロックダウン解除などを行い又々感染者数が増えて来ました。
日本に比べ遥かに検査数が多いのですが、感染者数が一時的に減ったのは検査数が多かったからというより、ロックダウンや罰則が厳しかった為だと考えられます。
ガンガン検査して陽性者を見つけ出して隔離しようとも、それだけでは感染チェーンを切って行くまでには至らないという事かもしれません。
全体主義で、医療資源が枯渇しないよう、医療崩壊しないよう、いざとなったら民を見殺し隔離できるような国でないと感染を抑え込んでしまう事は出来ないかもしれません。
武装警察だかなんだか知りませんが、民にボコボコ害を加えても可な国でなければ、感染を抑え込むのは無理でしょうから、検査を増やしたからといってあまり意味はないかもしれません。
一気に大量の感染者が出ると重症者も集中して出ますから、医師が疑うものは漏れなく検査し、濃厚接触者もキチンと検査して順次陽性者を収容等する事で新規感染者数を少しでも抑えて行けば (いわゆるピークを遅らせれば)、症状はあったけれど治ってしまったので受診さえしなかった人とか、無症状のまま終わった為に感染した事も知らないままな人が増えて行き、この人達が感染のチェーンを繋がせない役目を果たす事になり、やがて収束するというのが現代の医療費レベルでは合っているのかな、と思います。

収束するという事は、そこら辺の何処かで人に取り付くのを狙っているウイルスも居なくなるという事にもなるかと思います。
そうなれば、高齢者なども安心できる様になるでしょう。
闇雲的な「検査をやれー!」派は、どうやら雲行きがあやしくなって来た様です。

中国共産党コロナウイルスのおかげで、ど素人の人達も押さえるポイントがどこかの勉強になったと思います。
政権批判を前面に出しての、「ガンガン検査をやれ!」派は国民の健康より政治利用優先だというのを、1人でも多くの人に知って欲しいと願います。