新兵衛の覚え書き

見た聞いた読んだ浮かんだ思い出した……を書き留めています。

コロナ報道の典型例

千葉日報の本日(9月1日)のオンライン(無料で読める分)のコロナ記事は、コロナ報道の典型例だと思います。

本日発表の新規陽性者数は1134人、と記されています。
1000人超21日間連続、と記されています。
そして、主な都市の陽性者数や死亡者11人と載っています。

「1000人超21日間連続」と強調しています。
自宅療養中の20代男性が死亡していたのが分かった、というのも載っています。

これを読む限りでは、医療体制が逼迫しているのは伝わって来ます。
自宅療養中の20代男性が、救急車を呼んでから受け入れ先が決まるまで約2時間かかっていて、決まるまでに何件も断られており、決まった時には心配停止状態に至っていたというのですから、医療体制が逼迫しているのがわかります。
この男性は、療養宿泊用のホテルから本人と家族の希望で自宅に戻り、戻った翌日様態急変で亡くなりました。
保健所に相談して自宅に戻ったのですが、どうせ死ぬのなら自宅で死にたいという事で戻ったのではなく、現在の症状なら大丈夫でしょう、という事で自宅に戻れた様です。
相談を受けた保健所側の判断は、医師免許を持った人の判断だったのかは分かりませんが、療養先ホテルの感染者を観察管理する医師は、特別居なかったのでしょうね。
兎も角、何件にも断られていたという事ですから、医療体制がイッパイイッパイになって来ている、という感じは伝わって来ます。

20代の若者でさえ亡くなった、入院も出来ないまま死ぬかもしれない、1000人超21日間連続だ、大変だ、どうしよう、行政は何をやってる、政府は何をやってる……そうなる人が沢山いるでしょう。

でも中には、もう少し注意をはらって過ごせば、なんとかなりそうな明かりが見えて来た、と思う人達もいるはずです。
千葉県の新規感染者数は頭を打って、減少して来ています。
8月31日、10日ぶりに前週同曜日より新規感染者数が増加(145人)したものの、本日はまた減少している事まで確認している人達は居るはずです。
東京新聞は、そういう表を載せていますから、煽ってはいないと言っても通りますが、千葉日報のオンラインには載っていない様です。
なので、千葉日報は典型例として揚げる事が出来ると思った次第です。

実効再生産数は参考にはなるでしょうが、必ずしも今後の動きを強く示すものではないそうですが、千葉県の様に新規感染者数が減少を続け、合わせて実効再生産数が1を切って5日間経つとなれば、前向きになれると思います。
前向きに気を引き締める人達の空気が満つれば、夜の楽しみも再開は早くなるかもしれません。
自分なりに少し踏み込んだ思考をする人が増えれば、煽られた勢いでの苦情よりも、質の上った苦情が増えるのではないかと。
そうなれば、苦情を受ける側も「あれ?なんかいつもと様子が違う」となるでしょう。
増えた上質な苦情は、議員を動かす事も可能になります。
議員や政党やマスコミが提供した苦情で盛り上がろうとしても、物事が大して改善しないどころか、かえって不便にされてしまいがちですが、マスコミがバランスの良い報道をして来ていたなら、中共コロナに対する政策も、違う展開をしていたかもしれませんね。