新兵衛の覚え書き

見た聞いた読んだ浮かんだ思い出した……を書き留めています。

兵糧攻めにおける非戦闘員の利用

兵糧攻めと聞けば、城を包囲して食料の供給を絶って追い込む様子を、大抵の人は思い浮かべるでしょう。
日本人なら『城』を思い浮かべるでしょうが、シナ大陸の地では『都市』が兵糧攻めになる話が沢山出て来ます。

包囲された内には、戦闘員だけがいるわけではありません、老人や女子供もいました。
日本の城の場合であるなら、非戦闘員は城主やその家族のお付きの女とか下働きの人ぐらいでしょうが、遥か昔の日本の環濠集落とか、シナのように村・町・都市自体が城塞になっている場合は、非戦闘員が多数住んでいて、兵糧攻めに会うと非戦闘員も食料を消費するため、悲惨な事になります。

攻める側は同じ事を考えた様です。
非戦闘員も閉じ込めれば早く食料が底をつくので、逃げ出して来る者が無いよう先に逃げ出してきた者を見せしめに殺してしまおう、と考える様です。

日本でもそういう事はあり、1000年代末に東北の後三年の役で、清原家衡が柵に籠もって女子供がそういう目に合って、結果逃げ出す事が出来なくなったのでした。
中国では、1948年に長春中華民国軍を降す為に包囲が行われたというのがあります。
食料難で逃げ出して来た非戦闘員を追い返し、逃げ出せなくなったといいますから、やはり逃げ出して来た人達を見せしめに殺したんでしょうね。殺さないと、逃げ出す人が後を絶たないでしょうから。
結果、50万人居た市の人口は13万人になっていたという事です(軍隊は人数に含まず)。
シナの地では、古代から当たり前にあった事の様ですけど。

非戦闘員をこの様に利用するなど、現代の日本人にとっては戦慄する行いですよね。
いや、大日本帝国軍だってそんな事はやらないでしょう。非戦闘員を逃さないで餓死に追い込むなんて作戦はやらないでしょう。
ナチスは、ユダヤ人を一定区域に閉じ込めて、ある程度の食料攻めをやらかしました。
なんと、中国共産党軍は70数年前、同じ漢民族に行っています。30数万人が飢餓による争いや餓死という凄まじさ。

イスラム過激武装勢力がそんな事をするかしてるかは分かりませんが、彼らは一応?信仰に則って殺害して回っていますけれど、中国共産党は『己のみ』での行いですからまるで違います。

中国共産党は人類の敵!