新兵衛の覚え書き

見た聞いた読んだ浮かんだ思い出した……を書き留めています。

選挙当選の万歳の手のひらの向き

当選した候補者の選挙事務所では、万歳が行われます。
その様子が放映されるのは定番となっています。

万歳の際の手のひらの向きを見る人は殆んどいないと思います。
私は、昔或る老人に聞かされた「今の人って万歳する時に手のひらを正面に向けるんだよな、あれはマイッタの姿勢だよ」以来、手のひらを内向きにして万歳をする様になりました。
話を聞かされた頃の映像では、手のひらを内向きにして万歳をしている人はわずかで、皆老人でした。
何故手のひらを内向きにするのかの説明は覚えていませんが、「祝う姿がマイッタの姿勢っておかしいだろ」と言っていたのは覚えています。

それからも、万歳での手のひらの向きが内に向いている姿は殆んど見た事がありませんでした。
ところが、先日の衆議院議員選挙での報道では、手のひらを内に向けて万歳をしている姿の人が沢山いたのです。年代関係なしに。
「エッ???」でした。
万歳の姿勢講座なんてものは聞いた事がありませんから、人口に広まって来ているのだと思います。

現在も、接客マナーでの『コンス』なるものが講習会みたいなもので教え続けられていると聞きますが、万歳の姿勢を教えて回るという話は聞きません。
たぶん、インターネットの動画が影響したものではないか、と思うのです。
手を挙げる際に、右足を半歩前に出すというのはどうやら違う様ですが、共通しているのは『手のひらを内向きに』でした。
それらの動画を見た人が、「手のひらを正面にむけるのはマイッタであって、元々は内向きににしてたんだって」と、何かの機会に話した事が広まって行ったのですかね。

手のひらを正面に向けて万歳をしている人は、まだまだ多いです。多いですが内向きに万歳する人もいちいち探さなくても目に付く様になったのですから、インターネットの影響が大きくなっているという事ですかね。

目出度い事を分かち合うのに、「マイッタ!」の姿勢よりは内向きの姿勢の方が、目出度い事が逃げて行く様な気はしないので、内向きは自分的には腑に落ちます。