新兵衛の覚え書き

見た聞いた読んだ浮かんだ思い出した……を書き留めています。

統一教会の聖地と有田芳生

衆議院議員補欠選挙が、山口県2区と4区で行われる。

2区は、岸氏が病気引退した為。4区は、元総理安倍氏が殺害された為。

 

4区でちょっとした騒ぎが起こっている。立憲民主党候補者の有田氏の発言によるもの。

統一教会の聖地であり、統一教会自民党のズブズブの関係はこここから広まった」と。ツイッターでもそう発信している。

だが、地元民も含む沢山の批判があり、最初は同調していた立憲民主党自体は謝罪逃亡。コアな支持者?や被害者?あるいは批判するなら何でも良い系?な人達は、発信を撤回しない有田氏の擁護を続けている。

地元の人達は何故怒ったのか。

 

教団の聖地、これは正確ではない。現在、教団が聖地としている所は5つあるそうだ。下関は正式には聖地とされていないが、聖地扱いではあるそうな。

教団が聖地にしていようがしていまいが、信者以外にはどうでもよい事だ。下関市が、天理市の様だったなら気を遣うだろうが、日本全土で推定4万人〜6万人の信者数が散らばっているのだから、下関市だけなら大した人数ではない。だから、聖地と言われようが「あ、そう」で終了。

ただ、「あ、そう」で済まないからこそ怒る住民が出て来る。

合同結婚式やら珍味売りやら血分け(性行為)、壺や聖書?を高額で買わせ、210代前までの先祖に祟られるから供養の為にと金を吸い上げる。神社仏閣はすべて排し、日本人は金を捧げろ……こんな禍々しい集団

に、「聖地」と言われれば下関市の人は嫌だと思うだろう。だからといって、信教の自由があるからどうにもできないのだけれど。

 

統一教会自民党のズブズブな関係は、ここから広まった……これは、教団創立者文鮮明が『反共産主義』だったのか本当のところは分からないけれど、反共を掲げていたから結び付く事が出来たと考える。

1968年1月に韓国で『国際勝共連合』を創り、同年4月には日本でも創られた。

日本での勝共連合活動は、主に統一教会が担った。創るにおいて、岸信介が協力している。他には、笹川良一児玉誉士夫も。

この年を遡る事14年、1954年には李承晩と蒋介石勝共で組んでおり、岸は蒋介石と繋がりがあったようで、反共産主義には何らかの考えはあったと思われる。

日本での勝共連合創立より前、日本に密航して布教していて捕まった崔という人物に岸は助けの手を差し伸べている事から、話は進んでいたのだろう。

 

時は経ち、文鮮明はその本性を顕わして行く。日本や日本人に対してどう思い、信者に何を吹き込んでいたかは略すが、ハッキリ言って碌でもない。

選挙運動に手伝いを送り込んだり、一般人に投票を働き掛けたりしていたようで、そうなると無碍にはできない状況となってもしかたない面はある。

ましてや、反共や平和を前面に出した集いでのスピーチなど依頼されれば、なかなか断れないだろうから、何かの記念日的な集まりにさえ、出席するかメッセージを送るかせざるを得なくなる。

教団は、それを布教の餌に使って来たと私は観る。

 

教勢から観て、参議院議員比例区なら少しは貢献できるかもしれないが、選挙区選挙で大きな影響を及ぼせる力など有るとは思えない。

したがって、ズブズブが「広まる」程の力など教団には無いのではないか、と考える。自民党は寄生されてしまっていただけではないのか。

何せ、マスメディアの反自民行動は凄まじいから、教団に何をされるか分からないとばかりに、突き合わされていた議員達がいた、という感じだろうかなあ。

兎角世間には評判の悪い教団だけれど、評判の悪さを道具に、自民党を利用していたのかもしれない。

何年か前に、安倍氏が教団にメッセージを送ったからといって、安倍氏個人がズブズブだったのだろうか。

「壺」は、随分前から問題になっていて、これに網を掛けたのは安倍氏ではなかったっけ?

統一教会としては、金の吸い上げ手段の一つを規制されたのだから、頭に来たろうね。

 

統一教会と絡めて、安倍氏を極悪人の如く言う有田は許さん!的に思う選挙区の人がいても、全然おかしくない。

「お前こそ、あの写真は何処から手にいれたんだ、コラ!」になっても全然おかしくない。

 

因みに、文鮮明が初めて日本本土の地に立ったのは1941年の下関。早稲田の高等工学科だかに入る為にやって来た、二十歳過ぎの単なる学生。

それを、信者は「日本に降臨した」と捉えているようだ。

降臨した日……「日臨節」と呼んで祝ってるとか。

胸くそ悪いよ、まったく。