前回の記事で、ファタハがハマスに選挙で敗けた話をしましたが、実のところハマスも腐敗はしています。
病院を建てて医療で市民に貢献とだけ聞けば、ハマスは止むに止まれず戦っているみたいに思ってしまう人もいるでしょう。
市民には有り難い事ではありますが、病院の地下に拠点を造るのがハマス。市民が住む高層住宅に拠点を設けるのがハマス。
ハマスが抑えているガザ地区で、市民による数千人規模の反ハマスデモが起きた事があるくらい、ハマスも腐敗しているのです。
ハマスは、所謂武装勢力であり、ガザ地区を武力によって占拠した形になっています。
ハマスが選挙に勝ち首相を出すのですが、ハマス自体はテロ組織と認識されている為、ハマス主体の内閣では自治政府の収入がテロ資金に流れるのは目に見えていますから、イスラエルは関税等の還付金を凍結したそうです。
ハマスは「イスラエル消滅」が大きな目標ですから、そうなりますわなあ。
イスラエルの兵士が拉致られたりという事もあり、ハマスの政府関係者がイスラエルに捕まったりします。
アラブ諸国等からの援助があるとはいえ、自治政府はドンドン苦しくなります。ファタハは2国共存ですから、ハマスとぶつかるのは必然です。ファタハだって元々は大人しくないのですから、武力衝突になります。
やがて、ガザ地区に在った大統領府をハマスが武力占拠し、ガザ地区を抑え現在に至ります。
ハマスもファタハと同じで、組織は腐敗しています。諸国からの援助を幹部がガンガン着服してるのと、テロ資金に使用するのとで、あまり市民には回って行かないとの事。
ハマスがイスラエルを攻撃しては報復されるので、復興はなかなか進まないようです。ましてや、私服肥やしとテロ資金に金が流れるのですから、復興が進むわけがありません。
ガザ地区の住民には、もういい加減にしてくれという人達がデモを行った事もあるくらいですから、ハマスにはかなりな焦りがあるのかも。アラブ諸国には、援助を絞る国も出て来ているとか。
ハマスは、もしかしたら市民は二の次……というかあまり考えてないのかもしれません。