新兵衛の覚え書き

見た聞いた読んだ浮かんだ思い出した……を書き留めています。

地方統一選挙、立民と共産

小西悪旋風により、立憲民主党はかなり負けが込むとの予想があったが、どうやら予想に願望が強く入った為、その予想は外れたようだ。

外れたといっても、立憲民主党が勝利したわけではない。道府県会議員の議席を15減らしている。改選前の党所属議席数200だったのが、当選185だそうだ。何人公認したのかは調べていないが、改選前の200以上は公認したろうと思われる。15減で済んだのは、まだマシだったと思うしかないだろう。

ただし、公認候補の当選が185であり、泉代表が言った214は推薦等を含んだ数と思われる。推薦等の当選者がどれだけ入党するのか分からないが、大して変わらなくなるのかもしれない。

 

一方共産党は、改選前議席99から75へと、24議席減らした。立憲民主党よりも9議席多く減らした。前議席数200の立憲民主党の15減と、前議席数99の共産党の24減、対して違いはないとも思えない。

なんといっても、共産党は県会議員のいない県が5つもできてしまった事が痛い。

 

小西悪旋風は少し被害が出ただけで、小西氏の選挙区の千葉県は、当選者が5名増えた。これはヤバいと、労組が何時もはやれない様な、キメ細やかな運動でもしたのだろうか。

もしそうだとして、次回も「前回やれたんだから又やれ」なんて事を支持したら、「特別だからやったんだ、毎回できるか!宗教や共産党の勧誘みたいに動き回る気はねえ!」になっちゃうかも。

まあしかし、小西悪旋風と党の甘々処分は、立憲民主党への印象をあまり落とさなかったのかもしれない。

小西氏個人の人格が、党全体の性格を顕わすとは、あまり思われなかったのかも。

選挙に行く率の高い年代は、印象をTV・新聞に大きく左右されるから、党自体にはあまり悪印象を持たなかったのだろう。

それに、直ぐに除名する共産党の様な独裁はしない党だと、共産党を持ち出して自党を上手く持ち上げれば、「そうだそうだ」になるんじゃないかと(私から観れば、立憲民主党も日本をグチャグチャにしてしまい、暴力独裁政権誕生の助けをしてしまう党にしか観えないけれど……自民党含む)。

 

共産党はといえば、共産党シンパでさえないけれど共産党に投票していた人達が、かなり離れたのかもしれない。

日本の選挙は、誰が誰に投票したか分からない様になっている。無記名投票とか秘密投票とかいう。

独裁な日本共産党でも、これはどうしようもない。党員が、共産党の候補者に投票しなくても知られる事がない。

共産党を除名された鈴木元氏は、共産党の大物であり、京都の有名私立大学を共産党の巣窟みたいに造り変えてしまったという人物。おかげで、その大学は日本の歴史・伝統・文化から日本人に至るまで、他国の後に位置付ける様な思考の持ち主をドンドンだしている。

故に、鈴木氏は共産党にとって願ったり叶ったりの人物であるが、現在の党の最高幹部連の方針を脅かす動きを見せる様になっていた事もあり、除名となった。

共産主義である以上、独裁になるのは当たり前であるのに、党代表を公選制にしろとの書籍を出し、除名になった。

共産党は衰退を続けている。下の年代で加入して来る者が少なく、党員の平均年齢が大変高い。10年後〜20年後には、党員の多くがこの世を去るだろうと言われるぐらい若い人が少ないそうだ。

上意下達が基本で硬直化、遠隔地党員との交流も難しい、負けても負けてもトップが変わらない集団って「恐ろしい」となる。

日本だから除名されても普通に暮らせるが、共産党が政権などとろうものなら、命をとられかねない、そう思われても仕方がない恐ろしい集団。

だから、一般からの票は減る。

共産主義者は基本が「革命」であるから、いつまでも改善されなければ『プッツン』して敵に回る。

まあ、党内で改革がなされる様な性格のものでは基本ないので、分かれるしかない。分派とやらは認めない共産党であるから、別な集団を創るしかない。党員は、別な集団を創って身を守ってもらわないと危なくてしょうがないから、結局分かれたまま憎み合い、それは世間に更なる悪印象を与え、ますます共産主義の政党は衰えて行く事になる。

まあ、政党が消えたとしても、国家とか民族とかの歴史・伝統・文化等は共産世界には邪魔だと思う共産主義者自体は消えないから、いずれワラワラ集まって来て新党を立てるかもしれない(纏まらないと思うけど)。

 

統一地方選挙前半の結果は、左巻き議員やそうでもない議員の集まりな立憲民主党と、極左に入れても良い独裁体質の日本共産党の差が出た、という見方もできる結果となったのでした。